きまぐれニホイチ!-こまぎれ自転車日本一周旅

休日を利用して気長に細切れの自転車日本1周旅やってます。テントをかついでの野宿スタイルではなく、ビジネスホテルを利用したゆるめの旅記録です。

ニホイチ9日目(旅3:広島ー鹿児島編DAY3) 佐賀県鳥栖ー鹿児島県出水

3日目スタート。
昨日雨で走れなかったぶん、今日は走らねば。
5時に起きて、サンドイッチを補給して、6時にホテルをチェックアウト。

昨日の激しい雨もすっかり止んで、とても静かな朝。
風もなく、なんだかいい感じだ。
昨日ぐったりと疲れていた体も心も、一晩寝たりすっかり復活した。

まだ薄暗い道をライトをつけて走り出す。
目的地の桜島まであと280km、絶対行ってやるとまた強く思い直す。

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鳥栖熊本市 

走り出すとまたすぐに大きな川、筑後川にでる。

やはり川を見ると少しテンションが上がる。

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鳥栖市佐賀県だけど、この筑後川を越えるとまた福岡県に戻る。
久留米市だ。
久留米には過去に一度だけ来たことがある。
日本のリバープールと言われて、チェッカーズ松田聖子を輩出した街としてもとても有名。確か高校時代に好きだったバンドARB石橋凌なんかも久留米出身だったような(うろ覚え)。。。

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久留米、有名なだけあってなかなかの都会だ。
でも、朝の6時半とかなので、車は全然いない。
昼間だったら多分すごい人や車が多いんだろうなという場所も一気に抜けることができた。これはなかなかラッキーだ。
昼や夜だったら大変だっただろう。

で、町の中のいたるところに先日都知事になったばかりの話題の小池百合子がくるという看板がある。最近のワイドショーは知事になったばかりの小池さんのNEWSばかりやっているので、ミーハー気分でなんだかちょっとだけ嬉しくなる(笑)。

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久留米市、一瞬で駆け抜けて、筑後市に。
このあたりから、一気にのんびりした雰囲気に。

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田園風景が広がる気持ちの良い道が続く。
ふと横を見ると、九州新幹線が見える。
あ、そうか、基本は最後の鹿児島までこの九州新幹線と並走するんだ。
そういう当たり前のことに気づく。
なんだかちょっと心強い。
一人旅の相棒が出来たかのよう(笑)
九州新幹線CMのテーマソング、マイアヒラサワのBOOM!が思わず頭で脳内再生♪


田園風景の向こうに見える、九州新幹線
道の感じから、また日本縦断こころ旅の火野正平になった気分だ。

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このあたりから車も一気に少なくなり、信号もほとんどない。
静かな道をひたすら走る。

途中、ちょっとした峠道に入ると、「民話はなたれ小僧の発祥の地」という看板が。この民話聞いたこともないのだが、ちょっと興味をそそられて寄り道してみる。
坂をへいこら登ってみると、なんでもない地蔵様がひっそりと祀られている。これがはなたれ小僧さまのようだ。
うーん、とてものんびりしてるな。まさに火野正平氏が訪ねて来そうなところだ。
でも、こういう日本の田舎ならでは雰囲気は大好きだ。
自転車旅じゃなかったら、一生くることがなかったであろう場所。

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小僧さんの裏はかわいい小川が流れていた。

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ちょっとこのあたりで一箇所道を間違えて戸惑っとりもしたが、田舎道をズンズン進むと熊本県の標識が。
やっぱり県が変わるときの標識をみると嬉しい。
グッバイ福岡&ちょっとだけいた佐賀。

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そろそろ休憩を取りたいと思うがなかなかコンビニもなく、バス停の前に自動販売機があるのをみつけて、ここでひとまず休憩。
距離をみると60キロほど休みなしで走ったことになる。
でも時刻はまだ8時半。やっぱ早起き最高!

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うっすらと青空も出て来ている。
昨日の向かい風と違い、ほぼ無風でとても気持ちいい。
最高の気分。(本当昨日とは大違いだ。)

場所は多分大牟田市
余談だが、この大牟田市の看板を見てからというもの走っている間、ずっと頭の中に大仁田厚のイメージが抜けない(笑)

 

ずっとこの静かな田舎道を走っていると、途中に「熊本山鹿サイクリングロード」という看板を発見。
サイクリングロードとは興味深い。
早速そこを走ることにする。
スピードはあまり出せないが、一本道でなかなか快適だ。
景色も見渡す限り田んぼ道で、とても気持ちがいい。

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途中から竹ばやしの中に入る。なんだかすごい風景。
なかなかすごいぞ熊本山鹿サイクリングロード。

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そしてこの竹林を抜けると、びっくり。一気に街中に。
コンビニや、見慣れたチェーン店。また車もいきなり渋滞している。
どうやら熊本市内に入った模様。

ずっと静かな田園風景の中を走っていたので、まさにこの熊本山鹿サイクリングロードを抜けるとタイムスリップしたような錯覚に襲われる。

しばらく走ると熊本城に到着
今年、3月の熊本地震のため、まだ屋根の瓦や、石垣など崩れたままで
地震の爪痕が生々しく残っている姿をみて、言葉にならない。
遠く離れた大阪では、他人事だけど、こうやって自転車で走ってくると
繋がっている感じも強くなり、より憤りを感じる。

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熊本城を抜けると熊本の中心地。
大都会ですね。熊本。
で、くまモンが迎えてくれた。

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昨日の雨で濁っているけど、白川。

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 ここで11時はん、お昼ご飯を取ることに。
熊本といえばラーメンだろうということで、
国道沿いにあったラーメン屋で熊本ラーメンをいただいた。

空きっ腹にうまい!

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熊本市ー出水市

さぁ、お昼ご飯を食べたら、3号線をまたひたすら走る。

ここからとにかく、まっすぐまっすぐだ。

時折、地震の影響でヒビが入ったビルや家屋を通り過ぎる。
まっすぐ、まっすぐ進む。

 
そのうち、熊本市内を抜けて雄大な風景が広がる。
昨日の雨が嘘のように、晴れ渡った空はとても広い。
広い大地、心地よい風。
とにかく気持ちいい。
熊本県、いいなー。
なんか好き。
去年の東海道旅のとき、とにかく広くて一本道な静岡が好きになったけど、
今回は熊本県が好きになった。

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晴れ渡って、空も広い。
嬉しくなって、ペダリもぐんぐん進む。

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 八代市に入る。
なんか印象的なカッパの銅像が(笑)
シュウマイ発祥の地だとか?!本当??

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日奈久温泉(写真は撮ってないけど、いい感じの古い温泉街)をすぎると、久しぶりに海にでる。なんか急に開けた感じで、嬉しい。ちなみに有明海と思ったら、八代海というそう。

また写真は撮れなかったけど、この海沿いにかわいいオレンジ鉄道という電車が走っていた。

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しばらくこの海沿いの3号線を走っていくと、また道は内陸に戻っていく。

ここから峠3連発。しかもこの3つの峠が魔の三太郎峠と言われているらしく、3つの峠にすべて太郎が付いているとのこと。ちょっと面白い。

まずは赤松太郎登場!

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峠を登っていくと、頂上にトンネルがある。
そしてトンネルを抜けると下りなる。
基本的に三太郎とも同じ構成になっている。

最初の赤松太郎は、まずまずという感じ。

峠を下るとこの美しい田園風景。
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お次は佐敷太郎。

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この佐敷太郎は峠としては楽勝。
でも、頂上のトンネルが1500メートルとやたら長い。


下ると、また美しい風景。

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出やがったな、津奈木太郎!

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いやー、この津奈木太郎のラスボス感がすごかった。
最後にして一番きつい峠らしい峠。ここで本日の走行距離150キロだし。

でも、この魔の三太郎峠、次々に新しい敵が現れるジャンプ漫画のようでなかなか面白かった(笑)

遊び心(?)があっていい感じ。

さて、三太郎峠をクリアしたら、水俣市
ここは社会科で子供の頃からよーく知っている地名。

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このあたりから、この道路標識が時々出てくる。(何かの広告なのかな?)
江戸ー薩摩て、確かにそうだけど、はしょりすぎやないかーい!思わず突っ込まずにはいられない(笑)。

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水俣市、ななかいい感じのところ。

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秋の日暮れは早いもの。水俣市に入ると、どんどん陽が傾いて来た。
旅情ごころがくすぐられる。

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そして、また海沿いの道に出ると、今日のラストを飾る美しい夕焼けが迎えてくれた。

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本当、遠くまで走って来た。
春の旅から数えると、大阪から丸5日間かけて、自分の脚でここまで走ったことになる。まさに「思えば遠くに来たもんだ」。

そして、いよいよ鹿児島県、登場!
一昨日、広島を出るときは鹿児島がすっごい遠く感じたものだが、ちゃんとたどり着くことが出来た!

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この鹿児島という文字を見たときは本当、感無量!

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最後は本当に美しい八代海の夕焼け道をひた走る。
とても清々しい気分。

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鹿児島の出水市にホテルにチェックインすると、ホテルの目の前が美味しそうな焼肉屋さん。
昨夜はコンビニ弁当だったし、今夜の夕食は贅沢に行こうと一人焼肉へ。
(そういえば、去年の東海道も最終日前の3日目は三島で一人焼肉をした。)

ちょっといい感じの焼肉屋さんで、一人でも個室に案内された。
そこでペコペコのお腹に、ビールと焼肉を流し込む。

うまい!うますぎる!!

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朝、6時に鳥栖を出てホテルに到着が18時半。
12時間半の行程で、走行距離は185キロ。

今日は熊本県を端から端まで走ったことになる。
本当に長い1日だった。
そして最高に楽しい1日だった。
まさに童心に帰った。
魂で走った感じ。
雨で残念だった昨日とは大違いの充実感だ。
心も、体も、頭も、全てフルに使った1日。


今日まるまる一日熊本県を走ってみて、大好きな県になった。
阿蘇山なども走ってみたいので、また必ずいつか来たい。

焼肉屋さんを出ると、空には綺麗な満月が。

この旅もあと1日。


終わってしまうのは、嬉しいような悲しいような。
とにかくあと1日、楽しみたいと思う!

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(旅3:広島ー鹿児島編)3日目
走行距離188km
3日間トータル540km
[ニホイチ旅全トータル 9日1562km] 




続きはこちら

0190.hatenablog.com

 

ニホイチ8日目(旅3:広島ー鹿児島編DAY2) 下関ー佐賀県鳥栖

広島ー鹿児島旅二日目スタート。

いよいよ今日から九州の地へ。
今日は午後から九州地方は雨の予報。
なるくべく早めに行ってしまうようと6時半スタート。
昨日、230キロ走ったというのに、我ながら元気だ(笑)

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まずは関門海峡
関門橋は渡れないので、人と自転車は地下のトンネルを抜ける。

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自転車の通行料は20円!



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エレベーターで地下に降りていく

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そしてこの地下道を歩いて行く。
自転車も乗ってはだめらしい。

他の人のブログで読んだが、自転車に乗ると放送で注意されるらしい(笑)

どんな感じで注意されるのかちょっと興味があったが、やめておいた。
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そしてトンネルの中で、山口県と福岡県の県境が。

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よし、ついに九州上陸!
テンションあがるね。

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この門司も最近はすごい観光スポットになっていて、時間があればゆっくり見てみたい気もするのだがとにかく雨になる前に先に進んでおきたいので、今回は通り過ぎる。
またいつかゆっくり来よう。

しばらく走るとすぐに小倉に到着。
ここは20代のとき、仕事の取引先があって何度か来たことがある。
懐かしい。

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道は基本3号線を使う。

走り出すと昨日に比べるとなんとなくペダルが重い。
昨日は完全に追い風だったのが、今日は向かい風に変わっていることに気づく。
そして福岡に入ってから、どうも坂が多い。
アップダウンがやたらとある(ように感じる。)

うーん、ちょっと気持ちが乗らないという感じだ。
ちょっと走るだけで、昨日は感じなかった疲れも感じる。

やばいな。
小倉から八幡とぬけ、遠賀川を超えたあたりで、早くも雨が降り出した。
時刻はまだ10時。
あれ、雨は午後からの予定だったのに。。。

少しコンビニに避難。

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しばらくすると、雨は小ぶりになったのでまた走り出す。

とにかく急ごう。
できれば今日は最低でも久留米までは行ってしまいたい。


宗像市に入ると、峠道の連続になる。

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福岡は、街と田舎が交互交互に来る感じ。
街中を走っていると思ったら急に、こんな何もない道に出たりする。

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古賀市を超えて、香椎というところで、大雨に!!
昼から雨とは聞いていたけど、どうせ小雨だろうとたかをくくっていたのだが、しゃれにならないほどの大雨!!
とても進める感じではない。

自動販売機の前に椅子があり少し雨宿りできるスポットがあったので、そこに避難。
雨はどんどん激しくなっていく。

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いやー、すごい。
とても出ていける感じではない。
結局、ここに40分ほどいたと思う。
止む気配がないし時刻は12時半、お腹がやたら空いてきた。

仕方ないので大雨の中出発することにする。
とりあえず次のコンビニまで。。。

最初はせっかくなので博多駅にもより、できれば天神なども回ろうかと思っていいたのだが、とてもじゃないがそんな余裕はなさそうだ。
博多はもう目と鼻の先まで来ていたのがが、今回は寄ら素通りすることに。。。残念!


雨宿りパート2
千早というところまで移動して来てコンビニの軒下でナポリタン。
全身ずぶ濡れで、さすがにどこかのお店に入るというわけにも行かないので、仕方ない。

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このコンビニにも30分以上いたが、雨は止む気配がない。
この場所でホテルを探す。
結局、久留米まで行きたかったのだが久留米に全くホテルの空きがなく、その手前の佐賀県鳥栖市でホテルを予約。

そこまで約40キロ。雨の中のサイクリングだ。

福岡空港の脇を抜ける。
福岡空港は街のど真ん中にある。
この博多ってところは本当一箇所にギュッと主要なものが詰まっている。

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福岡市を抜け、大野城市太宰府市と抜けて行く。
雨の上、車の通行量もこの辺りは多い。
ところどころ渋滞をしている。
あまり無理せずにゆっくり走って行く。
渋滞の中を走るのは、疲れる。


雨の中、3時間ほど走って来たので、さすがに体が冷えてきた。
太宰府のコンビニでカフェオレを飲んで温まる。
ちょっとだけ生き返った。

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筑紫野市あたりから3号線のバイパスを走る。
雨の中、横をすごい勢いでトラックが走り抜けて行く。
かなり怖いので、歩道を走ることにした。

雨はさらに強くなり、風も強くなって来て、もはや嵐のよう。
おまけにトラックの水しぶきもかかり、えらいことに。

口を開けると大量の水が口に入ってくる感じだ。

ゴールまであと7キロというところで、もう本当に1キロ1キロが遠い。
そして寒い。
正直、心折れかけ(笑)


これは最後の雨宿り場所。もうしばらくここから動けなくなってしまった。f:id:nakajima0190:20170601162342j:plain


それでもなんとか走り、なんとか鳥栖のホテルに到着。
正直、「命からがら」という表現が近いかも。

びしょ濡れのままチェックイン。

屋根のあるところがこんなにほっとするとは。

しかし、この取れたホテル、かなり辺鄙なところにあり(どうも街中というより工場地帯の中)受付に聞くと、ホテル内にはコインランドリーもなく、周辺にも食事が取れるところがないとのこと。。。。

ホテルの部屋で着替えをして、歩いて20分ほどのコインランドリーに向かう。もちろん雨はいまだ大雨でコインランドリーに来るだけで、びしょ濡れになってしまった。

コインランドリーで洗濯ものが乾くのを待つ間に缶ビールを。
とりあえずは至福のひととき。

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食事も周りにお店がないとのことなので(20分歩いて来たけど本当に何もなかった!)、帰りにコンビニに寄り、コンビニ弁当とカップラーメンを買って帰る。

しかも、帰り道、真っ暗な雨の中、ホテルの場所に迷うという大惨事(笑)
帰りはコンビニ弁当を持ちながら40分ほど雨の中をさまよってしまった。。。
帰ったとき弁当は冷えひえ・・・。

結構、がっかりな二日目だった。

 

今日1日走った福岡県は好きな県なのに、今回はまるでいいところなし。。。なんやったらちょっと福岡嫌いになってしまいそうな感(笑)

でも、福岡必ずいつかまたリベンジします!博多も行ってないし、糸島市志賀島とかも走ってみたいし。次は楽しく走る!

明日は熊本!


最後にこの日のコインランドリーでビール飲みながらフェイスブックにアップした文章はこんな感じ(原文まま)。

今、読んでも不平不満だらけだな(笑)。疲れているのがわかる。

6時半にスタートして、17時にホテル着。
走行距離は昨日の半分以下の112キロ。昨日の距離の貯金使い果たしてもうたな。

いやー、福岡舐めてました。事前の自己調べでは福岡はほぼ平地で楽々と思ってたんですが、何度もあるゆるーい坂や、突然の峠。そんで怖い怖いバイパスなど、かなりきつかったー。おまけに昨日と打って変わって逆風、さらに午後の大雨。最後は嵐(笑)さらに大都会福岡ならではで車が多い!しかも渋滞も多く、なかなか走れず、雨も怖いし最後は歩道を走ってました。
いやー、まじ心折れかけました(笑)
旅の神さん、そんなドラマチックな展開にせんでも、充分楽しんでるから、ほんま。

距離は昨日の半分ながら、疲れは昨日以上かも。。ほんとグッタリ。

当初の予定では、熊本の手前ぐらいまで行きたかったのですが、結局ゴールはかなり手前の佐賀県鳥栖というところまで。
(せめて久留米まで行きたかったけど、久留米ホテル全く空きなし!)

ただいま着替えも全て濡れてしまったのでコインランドリーで洗濯しながら1人ビール中です。
(しかもホテルにコインランドリーがなく、歩いて20分のコインランドリーまで。いまだ大雨でここ来るのにもびしょ濡れ。とほほ。)
あぁ、昨日下関でフグ食ってた頃が懐かしい(笑)

明日は晴れ予報なので、今日の分取り返したいと思います!熊本走るで!

 

(旅3:広島ー鹿児島編)2日目
走行距離120km
2日間トータル352km
[ニホイチ旅全トータル 8日1374km] 

 続きはこちら

0190.hatenablog.com

ニホイチ7日目(旅3:広島ー鹿児島編DAY1) 広島ー山口県下関

朝一番の新幹線で約5ヶ月ぶりの広島へ。

広島駅につくと、壁一面広島カープセリーグ優勝の文字。

リーグ優勝してもう1ヶ月近く立っているのだが、広島はカープ一色。やはり広島はカープとともにあるんだなぁ。

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さて、前回の5月の山陽道の旅の続きである。

今回は、思い切って4日間とって鹿児島桜島まで行くことにする。

この広島からは600キロ以上ある。
5月の大阪-広島間は2日だけだったので、去年の東海道4日間に比べると正直なにか物足りなかった。

やはり4日かけて想像も出来ないような遠いところに行くという体験をもう一度したくて、2016年秋の旅は広島ー鹿児島にした。
ゴールは桜島。大阪人の自分にとっては、はるかはるか遠くだ。

心が弾む。


広島駅の駅を出たすぐの場所で輪行バッグから自転車を出し組み立てる。
今日は平日の金曜日の朝なので、仕事に向かう人がたくさん通り過ぎていく。

うーん、この非日常感がよいね。

この自転車で遠くまで行くというのは、この非日常感がよいのだ。
それを思い出す。

今から、「オレは自由だ!」なんだかそんな気持ちが湧いてきて、わくわくする。

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5月の大阪ー広島旅では、尾道から広島までの区間を内陸を行くか、海沿いで行くか相当悩んだ結果、内陸の2号線を走った。

実は5ヶ月たった今でも、あのとき海沿いを走ればよかったとしつこく後悔している(笑)(いつかリベンジで呉ルートのさざなみ街道いくつもり)。

なので、今回も広島から下関に行くには内陸沿いでショートカットの2号線と、距離は長いが海沿いの188号線のルートの2つがあるのだが、今回は迷うことなく188号線を選択。

もう距離が長くても、景色のよいほうを選ぶのだ。

ショートカットは自分の人生には似合わない(笑)

出発直後の広島市内からみた瀬戸内海。サイクリングにちょうどいい気候。

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宮島行の路面電車と併走。

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宮島を過ぎ、あっという間に山口県に。

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山口県の東の玄関口、岩国。
ここから今日一日、ひたすら東西に長い山口県にいることになる。

岩国駅を通り過ぎると、すぐに2号線と188号線の大きな分岐点に。

188号線を行き今津川を超える。
貨物電車が旅情をくすぐる。

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するとすぐに美しい海岸線が現れた。安芸灘。

気持ちいい。自由感が半端ない。

今日は、海岸線をずっと走っていくのだ。

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岩国ってたしかカープの2軍施設があったよなーなんて思いながら走っていると、思い切り道路沿いにあった。
しかも球場の前のコインランドリーの名前は「跳ねろ!!若鯉」
2軍選手たちはみんなここで洗濯してるのかと思ったら、なんだかかわいい(笑)

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今日も思い切りの追い風吹いている。すごい順調にスピートアップして、ぐんぐんペダルを漕いでいく。

ずっと美しい海岸線がつづく。

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このあたりまで来ると空も広い。
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岩国市、柳井市と抜けて光市へ。
おだやなか瀬戸内海をずっと走っていると、なんだかビワイチやアワイチをしているような感覚になってくる。

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光市の虹ヶ浜というところで休憩。
この虹ヶ浜は、山口出身の友人の実家の近くらしく、ぼくのフェイスブックをみてる友人からぜひ寄ってみてとの書き込みがあり、寄って見た。

なんだかNHKのこころ旅の火野正平のようだ(笑)
「Tさんの心の風景はここ、虹ヶ浜海水浴場」なんて。

そしてこの虹ヶ浜でちょうど今日の100キロ地点になる。
ずっと平地で追い風なので、驚くほど体も楽。
だれーもいない。
とにかく静か。なんだかのんびりしてきた。

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こののんびりした光市から下松市を抜けて、周南市にはいると、それまでの景色と一変。コンビナート群が登場。

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なにかの要塞みたいだ。

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周南市からつぎの防府市の間には、本日はじめての峠、椿峠がある。
峠、坂嫌いの自分でもさほどしんどくな楽勝の峠でした。

峠の山頂からは美しい防府の海が見える。
一気に坂を下る。気持ちいい!

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防府に入るとまた美しい瀬戸内海に戻った。
こうやって海岸線を順に走ってくると周南市の変わり方がすごい!
夏休み明けにいきなり不良になってきた女の子みたいな変わり方だ(笑)

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防府市街の美しい川。ちょっと陽が落ちてきて旅情感がくすぐられる。
自分は川を見ると本当旅情をくすぐられるのだ。

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山口市に入って、山口湾にかかる周防大橋を超える。

実は随分前から、道路標識にずっと「周防大橋まであと何キロ」という表示が出ていたので、いつの間にこの周防大橋がとりあえず目の先の目的地という感じになっていた。

なのでたどり着けたときは、かなり嬉しかったりした(笑)

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このあたりで、走行距離は160キロ。
時刻は17時30分。

陽もだいぶん傾いてきた。
実はまだ今日の宿泊先をとっていない。

実際、下関まで行けるかどうかわからなかったし、もし行けそうになかったらもう少し手前の宇部あたりで泊まろうかとも思っていたのだ。

でも、体の感じからなんとか今日は下関まで行けそうだ。

去年の東海道のときも、春の大阪ー広島のときも初日に200キロ以上走って距離を稼いでいたのが、あとでずいぶん助かった。

幸い今日は天気もいいし、超追い風。
明日は九州地方、昼から雨の予報。


あと50キロほど、頑張ってみよう。

スマホ楽天トラベルアプリで、下関でホテルを探す。幸い、大浴場つきのドーミーインが取れた。ラッキー。

しばらく走り宇部市に入る頃には、陽が暮れて来た。
ここからはライトを点灯して、ナイトランだ。

でも、思っていたより道が寂しい。

峠というほどでもないが、結構なアップタウンのある道をひたすら走る。

ナイトランはあまり経験ないので、とにかく慎重に。

全く知らない街の夜道をひとり走っていると(車の通行量もかなり少ない)、かなり心細い気持ちになってくる。

明るい時の10キロより、暗くなったからの10キロは同じ10キロでも随分長く感じる。
とにかく我慢のナイトラン。

久しくコンビニもないような道を走っていたので、コンビニを見つけるとほっとする。

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あとゴールまで30キロ。

自分のライトを切ったら何も見えない真っ黒な漆黒(まだ20時なのに!)の道をひたすらペダルを回す。とにかくもう無心だ。


すると遠くに、きらびやかな関門海峡にかかる関門橋が見えた。
いやー、嬉しい。
真っ暗な道の途中でゴールが見えるというのはこんなにうれしいものなんだ。

出口が全く見えない長ーーいトンネルを走ってきて、出口の光が見えた感じだ。

とにかく関門橋に向けてひたすら走る。


ドンドンちかづいてくる!

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もはや突風に近い関門海峡からの逆風が襲いかかるが、とにかく進む!

ゴール!!疲れたー。

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なんか下関、いろいろキラキラしている。

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結局、8時30分に広島駅を出て、下関到着が21時30分。
13時間走ったことになる。
距離は232キロ。
1日で走る今までの最長記録更新!
いや~ハードだった。

232キロって冷静に考えたら琵琶湖全湖一周して、さらにもう一回南湖回るようなもんだし、我ながらほんとおかしい距離(笑)。

でも初日にこれだけ稼いだので、鹿児島桜島行きが少し現実的になった。

ホテルについて大浴場でゆっくり風呂に入る。

で、街に出て下関といえばふぐ!ということで、ホテルにおすすめしてもらった近くの海鮮居酒屋のてっさで至福の一時。
生き返る!

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飲みながら、今日一日を振り返る。

その当日居酒屋であげたフェイスブックはこんな感じ(笑)。

とにかく、山口県は福岡に行くときに新幹線でビューッと通るだけでなんの縁もゆかりもない県でした。でも今日はその端から端までの200キロを自分の脚で漕いでみて、ほんとに愛着がわきました。知らない街を自転車で走るのほんと楽しい。山口いいです。とてもキレイな県です。で、山口県が意外と都会だということがわかりました(笑)
下関といえばフグということで、今はホテルに教えてもらったフグ屋さんで至福のひとときです。もう幸せ感半端ない。
ほんと楽しい!明日も走るで〜。

さらに締めにふぐ茶漬け!

幸せ感半端ない。

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(旅3:広島ー鹿児島編)1日目
走行距離232km
[ニホイチ旅全トータル 7日1254km] 

 

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ニホイチ6日目(旅2:大阪ー広島編DAY2) 岡山県倉敷ー広島市

2日目スタート。

昨日はホテルに帰ったあと、爆睡。
朝5時起きで支度をして、6時にスタートだ。

今日は、ルートを決めていない。
とりあえず広島駅まで行くというアバウトな感じ(笑)

途中、大好きな尾道を通るので、そこではちょっとゆっくりしたい。
それぐらいの感じだ。

倉敷ー尾道

ホテルを出て少し走ると、高梁川の橋に差し掛かる。
水島と玉島を結ぶ水玉ブリッジライン、通称水玉ハイウェイ。

昨夜この水島に到着したのは夜だったのであまりわからなかったが、やはりかなり海に近い街だったようだ。

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高梁川の河口部にかかる水玉ハイウェイ。
朝一番でここ突っ切る。実に気持ちいい。

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水玉ハイウェイを抜け、倉敷市から浅口市に入る。
このあたりからまた2号線に合流する。
朝も早いし日曜日なので、トラックも少ない。
順調に朝倉市から笠岡市と抜けて行く。

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昨日、216キロ走ったとは思えないぐらい脚は順調。
ペダルをぐんぐん漕いで行く。
朝イチのロードバイクはやはり気持ちいい。

快調に走って行くと、来た!広島県の入り口、福山だ。
県境はテンションが上がる。
グッバイ、岡山。やっぱり岡山は晴れの国だった。f:id:nakajima0190:20170531234322j:plain

 
福山といえば福山通運(笑)

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しばらく行くと、福山市街地へ。

福山城があるので、寄ってみることに。

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この福山城の周りは美術館などもありとても綺麗な公園になっている。
広々してとても洗練された公園という印象。

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そして福山城の前にはなぜかこんな洋風な建物も。
なかなか福山って面白い(笑)

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 さぁ、福山を超えると次はこの旅で一番楽しみにしていた尾道だ。

福山と尾道間のきれいな川。

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2号線をひた走っていると、見えてきた尾道大橋
この尾道大橋が遠くから見えた時はかなり嬉しかった。
ついに来たーという感じだ。

尾道水道
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到着!尾道

渡船のある風景。これだね。

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自分の世代にとって尾道といえば、やっぱり大林映画。

尾道3部作、新尾道3部作は大好きな映画。

尾道も最近の開発で新しくきれいになって、その映画の頃の風景とはだいぶんと変わってしまっていたけど、尾道駅の外観は昔のまま。f:id:nakajima0190:20170601060616j:plain

記念すべき尾道3部作の第1作「転校生」のオープニングで小林聡美が、立ちこぎで激走する坂。
自分もせっかく自転車なので激走してやろうかと思ったけど、今回はやめておく(笑)

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昔、20年以上前、ウッチャンナンチャンのナンちゃんが、テレビ番組で東京から福岡だかに自転車(しかもママチャリ!)で行く企画をやっていて、その番組が好きで、毎週楽しみに見ていた記憶がある。

確かウンナンの世界征服宣言という番組の”日本縦断ママチャリの旅”というコーナー。

この番組を見ていたことが、去年やった東海道自転車旅、今回の山陽道自転車旅をやるきっかけの一つになっていると思う。

そしてその番組でも、この尾道編は特に印象が残っている。

ナンちゃんも、尾道までチャリで来たことにかなりテンションが上がっていた。文化系男子は尾道が好きなものなのだ(笑)

自分もいつか尾道まで自分で自転車で行ってみたい。
そんなちいさな、ちいさな夢がかなったことがなんだか今日かなったことが嬉しい。

去年の東海道旅のとき、自走で富士山が見えた時も、相当嬉しかったけど、今回の尾道もそれに匹敵する感じで嬉しかった。


尾道ー広島

名残惜しいが尾道を出発。
瀬戸内海ぞいの2号線をひた走る。

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瀬戸内海といえば離島。

この離島を結んだしまなみ海道が人気で、最近のこのあたりはサイクリングの聖地という感じになっている。

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さて、ここから広島までのルートは事前に考えていなかった。

まぁ、2号線をひたすら走っていけば広島につくだろうと軽く考えていたわけだ。

でも、尾道のサイクルステーションの前で会った人と少し話すると、尾道から広島にいくのは、海沿いで呉をまわってのさざなみ街道というルートと、内陸側を走り東広島を抜けていく2号線ルートの2つのルートがあることがわかった。

呉を回っていくさざなみ街道は、海沿いで基本平坦な道。

2号線は峠超えがあるか、距離が40キロほど短いらしい。

2号線で行くつもりだったがそれを聞いてどっちで行くのかすごい悩んでしまった。
呉は大好きなアーチスト浜田省吾の出身地でもあるし、一度も行ったことのない呉という街にも行ってみたい。

結局ふたつのルートの分岐点の三原までどっちで行くか考え抜いて(分岐点でもしばらく止まってかんがえたほど)、結果、距離が40キロ短いという内陸の2号線を選ぶことに。その時は40キロの距離をとったわけだ。

三原の分岐点をすぎて沼田川そいを走っていく。
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正直、この2号線ルート、代わり映えしない景色の連続でかなり退屈である。

それに距離は本日100キロとなり、体もそれなりに疲れてきた。
そしてひとつの目的であった尾道をすぎて、心なしかペダルも重くなった。

竹原市にはいると、ゆるく長い坂がはじまる。

そして一気に気温があがり、暑くなってきた。

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暑い、しんどい、景色が代わり映えしないとかなりモチベーションも下がる。
たまに猛スピードで走ってくるトラックも気にくわない。

このあたりで、やっぱり呉を周るさざなみ街道のほうにしていたら良かったと、かなりの後悔がはじまる。

あっちに行っていれば、今頃平坦で綺麗な海沿いを颯爽と走っているんじゃないかと。。。(笑)

でも、もうもう戻るわけにはいかない。とにかく登っていくだけ。

そしてそんな自分の横を、すごい勢いで山陽新幹線が追い越していく。

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かなり遅いスピードでペダルをへいこらとこぎ、なんとか東広島にたどり着いた。
達成感はある。

この東広島、標高が高いところにあるのだが、それなりの大きな街で驚いた。もう都市という感じなのだ。
こんな山間にこんな大きな街があるなんてびっくりだ。


しかし、相当疲れていたのか、東広島では写真を一枚を撮っていない。。。(笑)


東広島から、一気に峠をくだる。
海田市をぬけて広島市にはいる。

もうゴールは20キロほどなのだが、暑さと疲れでコンビニでガリガリ君タイム。

いやー、この峠はほんと疲れた。

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もうかなりゆっくりのスピードで広島市内を走っていくと、最初に見えてきたのは広島ズームズームスタジアムの照明ライト。
ズームズームスタジアムと広島駅が近くにあるのは知っていたので、ゴールが目で確認出来た瞬間だ!うれしい。


そして、到着広島ズームズームスタジアム。

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この時の時刻は15時過ぎ。
思っていたより大分と早く着いた。

これなら40キロ長いさざなみ街道の方に行っていても17時ぐらいには広島に着いたんじゃなかろうか?あっちにしてればよかった(←まだ言ってる 笑)


時間もあるので平和公園にもいってみることに。
広島の中心部を抜けていく。

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原爆ドームに到着。ここまで自転車で来れたというのは、感慨深い。
当たり前だが自分の住んでいる場所とこの場所が道がつながっていることは脚でしっかりと確認することができた。こういうことって、自分には大事。

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平和公園

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これで今回の旅の行程はすべて終了。
広島駅の前で自転車をばらして輪行バッグへ。
今回は広島で泊まらず、そのまま新幹線で帰る。

二日間でひた走った370キロをたった90分でクリア(笑)

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まだ明るいうちに新大阪に帰ってこれた!

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今回の山陽道の旅も、最後はちょっとバテてしまったが、楽しい2日間だった。
単純に「自転車で遠くまで行く」というのは、贅沢で楽しい行為だ。

次はこの広島から先に行こうと思っている。

(旅2:大阪ー広島編)2日目
走行距離156km
2日間トータル372キロ
[ニホイチ旅全トータル 6日1022km] 

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ニホイチ5日目(旅2:大阪ー広島編DAY1) 大阪ー岡山県倉敷

 

東海道の旅から7ヶ月。
今回は真逆の山陽道を走ることにする。

前回が1号線だったので、今回は2号線。

当初は3日間かけて、2号線終了地点の下関までと思っていたのだが、このところ仕事がバタバタと忙しくなかなか3日まとめての休みが取れにくい。
なので今回は2日間で広島まで行ってみるのが目標。


7ヶ月前、4日間で東京まで走った経験があるが、2度目の長距離自転車旅。
やはり緊張はする。


大阪ー赤穂

朝5時に目覚ましを合わせ(楽しみすぎて目覚ましがなる前に起きたけど)、出発。

朝日が登る十三大橋を渡る。
いい天気になりそうな、朝日だ。

やはりこれから何百キロも遠くまで自転車で走るという日常とは違う行為をする高揚感からか、いつもの景色もひときわ違って見えるもの。

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今回のスタート地点も梅田新町の1号線・2号線道路元標から。
2号線の起点は、1号線の終点でもあるので昨年の東海道旅と同じスタート地点になる。

去年はここから東へ東へ走って行ったが、今回はここから西へ西へ走ることになる。

時刻はちょうど6時。
どんな旅になるのか、ワクワクしながらスタート。

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大阪から神戸までは、なんどもなんども走ったことのある道。
土曜日で朝も早いので、2号線も空いている。

約1時間で、神戸に到着。

朝の神戸、とっても静か。
メリケンパークも誰もいない。

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風はほぼなく無風。

神戸、長田、須磨、と見慣れた景色をぐんぐん走り抜けて行く。

ちょうどスタートから50キロ地点の舞子公園で一息。

快調すぎてあっと言うまにここまで着いた感。

天気は快晴。
空も海も綺麗だ。
明石大橋の向こうは淡路島。

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この舞子公園までは過去にも自転車で走ったことがあったのだが、ここから先は初めて走る道ということになる。

ここまではずっと2号線を走ってきたが、明石を超えてからはより海沿いの250号線を走ることにする。
事前の調べでは2号線はバイパスも多いし、トラックも多い。250号線の方がより安全だと聞いていたので。

日本標準時間の子午線のある明石市
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10時50分。姫路に到着。姫路といってもかなり海側なので市街地とは程遠い。
姫路城はかなり内陸側に市街地あるので、今回は寄らずにパス。

ちょうどここで100KMだ。
かなり順調なペースで来ている。
2号線、250号線ともにほぼド平坦、おまけに朝も早めなので通行量も少ない。
ストレスなく走れいている。

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加古川揖保川と超えて行く。
山陽道はとにかく川が多いのが特徴だ。
いくつもの川が瀬戸内海に流れ込んでいる。

自分はなぜか川にとても旅情を感じるタイプ。気持ちの良い景色だ。

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揖保川を超え、たつの市に入る。
たつの市から、250号線は播磨灘沿の綺麗な海岸線に出る。

今回の旅の中でも、とても楽しみにしていたスポットの一つでもある。

播磨灘の道の駅みつで休憩。
穏やかな瀬戸内海を見下ろす。最高の景色。
やっぱり瀬戸内はいい。

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気持ちの良い、穏やかな海岸線を走って行く。
最高の気分。

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入り江では牡蠣の養殖が盛ん。

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大阪から半日自転車で走ってくるだけで、こんな景色が見れるとは。
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たつの市から相生市に入ったところ。
美しい入り江と工場地帯。
瀬戸内海はずっとこれの繰り返しとなる。

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全く波がなく湖のような瀬戸内海。

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道の駅あいおい白龍城に到着。

急に中華風の建物が登場なので目立っています。

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相生市を抜けて、赤穂市に入る。
千種川沿いのまっすぐな道。
ちょっと暑くなって来た。

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13時。赤穂駅に到着。
赤穂といえば赤穂浪士
お約束の大石内蔵助像の前で。

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赤穂でお昼休憩。
コンビニのぶっかけ冷やしうどんとおにぎり。

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140キロ、一気に走って来た感じなので、お昼ご飯を食べると急にだるくなってしまった。

赤穂ー倉敷

走り始めるとすぐに峠が。
峠道の頂上には、出ました、岡山県

県境を超えるのは嬉しいもの。
よし岡山までこれた。

グッバイ兵庫県。尼崎からの長〜いお付き合いでした!

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峠を一気に下り降りる。
火照った体に風が気持ちいい。

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また綺麗な瀬戸内の海辺にでる。
晴れの国、岡山はやっぱり晴れ。

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備前片上付近で、長らく走って来たた250号線から、再度2号線に合流。

2号線はやはり車が多い。


走って行くと吉井川登場。
川好きとしてはテンションが上がる時。

吉井川を見ると、岡山に来たと言う感じがする。

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吉井川の橋の中腹で撮影。

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ここからは岡山市街に入って行く。
車の通行量も多くなって、都会感が増して行く。

と、左足のクリートがうまくはまらない。
ペダルに左足をはめようとしても、ツルッと滑ってしまう。
止まって、左足の裏を見てみると完全にクリートが削れてしまっている。
でも岡山市内でよかった。ここなら自転車屋があるだろう。

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それでも10キロほど、岡山市内を探してやっとサイクルショップを発見。
クリートをつけ直していざ出発。


笹ヶ瀬川。ここは桃太郎の桃が流れて来たと言われている川。
昔、ブラックバス釣りをしている頃にこの川に陸っぱりで釣りに来たことがある。

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岡山市内で宿泊でも良いのだが、17時すぎだしまだ明るい。
そしてまだ元気だ。

宿も抑えていないのでもう少し走ってみる。

18時20分。
なんとか明るいうちに倉敷の美観地区に到着。
倉敷は何度か来たことがあるが、もちろん今までは新幹線だ。

一日でこんなところまで来れるなんて。
我ながら、なかなか感動する。いやー、やれば出来るもんだ(笑)

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大原美術館。美観地区のあたりはやはり人も多く賑わっている。

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さて、今夜の宿を取ろうとスマホ楽天トラベルアプリで周辺の宿を検索。

あれ、、、あれれ、、、それが近くに空いている宿が全然ない。。。

まずい。。。

去年の東海道旅の時は、どこでも当日で周辺の宿が取れたので、まぁなんとかなるだろうと軽い気持ちだったんだが、今回は全然ない。
あっても一泊3万!とかとても出せない価格。
あちゃー、倉敷は大観光地なのでホテルは余裕で見つかると思っていたのに、甘かった!

それでも必死になって探しまくると、ここから10数キロほど離れた水島というところでなんとかビジネスホテルに空きを1部屋見つけて確保。危なかったー。

水島に向けて走り出すが、勝手に倉敷の中心で泊まれると思っていたのですでにゴール気分になっていたあとの10キロはかなりしんどい(笑)
どんどん暗くもなってくるし。

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空には綺麗な満月が浮かんで来た。

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道に何度か迷って、ホテルに到着。
ホテルに着いた時は19時半ごろで真っ暗。

今日は結局216キロ走ったことになる。
この距離は一日で走った距離の最高記録だ。
200キロ越えも、去年の東海道の時の初日の大阪ー名古屋以来だ。

部屋に入って、シャワーを速攻浴びて、水島の街にでる。
もうお腹がペコペコだ。

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この水島、港町で昔は多分それなりの繁華街だったのだろう。でも今、すっかり寂れてしまった街という感じだ。

街の中心地、一番のメインストリートと思われる場所でも誰も歩いていない。
いやーゴーストタウンという感じだ。

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でも、ホテルの人におすすめされた焼き鳥屋さんの中に入ると、びっくり、中はすごい活気!
街には全然人がいないのに、この人たち一体どこから来たの?っていうぐらい店内は人でいっぱい。しかもさらに、お客さんもどんどん入ってくる。
すごい人気店なのだろう。

なんとかカウンターに一席確保できて、ビールを一気に飲む。
プハー、いやー生き返る。なんともうまい。

そして焼き鳥もめちゃくちゃ旨い。

こういう居酒屋との出会いも、この旅の醍醐味だ。

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飲みながら、今日一日の風景を思い出す。最高の瞬間だ。
古い歌じゃないけど、「思えば遠くへ来たもんだー」そんな思いでひとりごちるのが、とても気持ちいいい。

空きっ腹とロングライドの疲れで、いい感じで酔っ払ってしまった。

お勘定をして赤い顔で居酒屋をでて空を見上げると、空には本当に綺麗な満月。
最高の気分!今日はいい日だった。
1日1日、どの日も素晴らしいんだろうけど、今日という日は特別だ。
216キロ、自転車で走った日はしばらくは忘れることはないだろう。
そんな日が満月だというのもとてもいい。

満月を見ながら、体も頭も心もフル回転だった今日の疲れが、一気に癒される気がした。

明日も走ろう!

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(旅2:大阪ー広島編)1日目
走行距離216km
[ニホイチ旅全トータル 5日866km] 

 

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ニホイチ4日目(旅1:大阪ー東京編DAY4) 静岡県三原ー東京日本橋

4日目、最終日スタート。

急遽、フェイスブックを見てくれていた東京の友人が、江ノ島まで自転車で迎えに来てくれて一緒に走ることになった。

11時に江ノ島で待ち合わせということになったので、それまでに箱根を超えてたどり着かないといけないということで、早朝5時30分にスタート。

空は見事な秋晴れ。
最終日にふさわしい気持ちの良い朝。

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三嶋大社の脇を通り抜けると、すぐに坂道が始まった。

早くも箱根への峠道がスタートしたのだ。

自分はとにかく坂道が苦手である。

自転車乗りには、坂道がとにかく好きという人がなぜかたくさんいる。
自分は、軟弱ライダーなので全然その気持ちがわからない。

坂道より平地のいわゆる平地番長。
アワイチ(淡路島一周)よりビワイチ(琵琶湖一周)の方が好きだ。
でもライダーは平坦なビワイチより、それなりにアップダウンのあるアワイチを好む人の方が多い。
自分には、全くわからない(笑)。

とにかくこの東海道を自転車でいくには、もちろん昔、東海道を歩いて行っていた人たちでも同じだろう、東海道には有名な最後の難関、箱根超えある。

準備段階でも、この箱根越えをなんとか避けようかとも思って色々調べたりしたりもしたのだが、東海道を自転車でいくというのはもしかしたら人生これ一回こっきりかもしれないということで、やはり箱根越えを敢行することにした。
(やっぱ箱根越えがない東海道制覇も寂しいですしね。)


登り始めるとすぐに、昨日とは打って変わって、完璧な姿の富士山が目前に見えた。
朝日を浴びて美しすぎる!
朝のツンとした空気もたまらない。

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雲一つない、空に富士山。
フェイスブックで教えてもらったのだが、なんと昨日が今年の初冠雪だったそうだ。

道は時折、車が追い抜いていくだけで、静か。自転車も自分だけだ。

とにかく、へいこらへいこら登っていくだけ。

中腹あたりでみた富士山↓。

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約17キロほどを1時間半ほどかけて山頂到着。

途中で一度止まったが、一度も歩くことなく最後までペダルを漕いで登ることができた。

当初の予定では、この箱根越えは3日目の夕方だったのだが、昨日の雨によりスタートを遅らせたことで、朝一の峠越えになった。
結果、こっちの方がよかったと思う。
昨日の夕方なら多分疲れていて、大変だっただろう。
それに峠で日が暮れてでもしたら、泣きそうになっていただろう。

それが、こんな秋晴れの朝一に、峠を超えれるなんて最高の気分だ。
雨よ、ありがとうという感じだ。


山頂で、やっと神奈川県に入る。
大阪ー京都ー滋賀ー三重ー愛知ー静岡と来て、やっと7府県目だ。
しかし静岡長かった〜。トータル3日に跨っていたことになる。

でも、ちょっと静岡には愛着が湧いて来たのも事実。
またいつかゆっくり走りたいな、静岡県

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峠道の山頂から2キロほど下ると、見えて来たのは芦ノ湖だ。

ほんとに素晴らしい景色!

まだ朝8時すぎなので、人もほとんどいない。

湖畔で少し休憩。

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芦ノ湖の向こうには富士山も見える。
とても美しい。

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名残惜しいが、先に進む。

芦ノ湖をすぎれば、今度は一気に下りだ。

この下りがそれなりに怖かった。かなり急でヘアピンカーブの連続でかなりの緊張感。

幸い、朝早いので車も自転車も少なくてそこはストレスなく下ることができた。

箱根の麓につき箱根湯本を過ぎれば、小田原に到着。
小田原城前で写真をパシリ。

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ここからは小田原市茅ヶ崎市相模湾沿いをひたすら走る。

しばらく走ると、湘南海岸・サザンビーチに到着。


ちなみに、サザンオールスターズの「夏をあきらめて」に出て来たり、そのまんまのタイトルにもなった、パシフィックホテルって本当にサザンビーチの前にあるんですね。
まぁ、ただのラブホなんですが(笑)

江ノ島での友人との待ち合わせにも少し余裕がありそうなので、サザンビーチに立ち寄ってみる。

昨日とはまるで違う夏日を思わせる天気で、すっごいたくさんのサーファーがいる。

まるで夏のようだ。

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しばらく走ると、見えて来た江ノ島

 

お約束だが、この歌を口ずさんでしまう。

 

♩〜江ノ島が見えて来た〜おれのゴールも近い〜♩

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しかし江ノ島に近づけば近づくほど、車の量、人の量が増えていく。

昨日まで静か静岡県にいたので、ギャップがすごい。

江ノ島付近は人、人、人だ。。。


そして、江ノ島で友人と合流。

友人というより、実は大先輩なんですが、東京から輪行江ノ島まで来てくれた。

ずっと一人でここまで走って来たので、なんだか少しホッとする。

お昼はここ江ノ島で一緒に食べることにする。

江ノ島まぐろ丼。
これがめちゃくちゃうまかったー!

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江ノ島からゴールの東京までは、友人に先にいってもらい引っ張ってもらうことにする。

ここからは一気だ。

横浜!

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そして、多摩川を越える時についに登場!

8都府県目、東京!

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いやー嬉しい。実に嬉しい。

そして、見えて来た東京タワー!

いやー、昨日の富士山もそうだったけど、なんども見ているはずの東京タワーも自走で見るとこれまたいつもと違って見える。

ちょっと泣きそうになった、マジで。
ほんと、ここまで自転車できたんだなぁという、すごい達成感が押し寄せる。

なんというか、とても贅沢な気分なのだ。

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そして16時20分、ゴール地点の東海道起点。
東京日本橋に到着。

とにかくここが日本の道の起点なのだ。

ここまでこれて嬉しい。


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このあと、ホテルに行って着替えて、東京の友人が何人か集まってくれて、銀座の居酒屋で到着のお祝い飲み会を開いてくれました。
いやー、ありがたい。
疲れていたけどかなり気分良く飲みすぎてしまい、案の定二日酔いになりました(笑)。


一夜開けて帰りは新幹線。
東京駅は3連休明けの平日なので、たくさんのサラリーマンが連休明けの気だるい感じで通り過ぎていく。そんな中自転車をバラし、輪行バックに詰める。

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新幹線で4日かけて来た道を、2時間半でクリア(笑)!

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今回の初の長距離自転車の旅。

出発前は本当に東京に辿り着けるのか、毎日100キロ以上を4日間連続なんて身体が持つのかと思っていたけど、案ずるより産むが易し。

行ってみればなんとかなる。
アントニオ猪木の引退の言葉の、
「行けば道になる、迷わず行けよ、行けばわかるさー、ダー!」
という感じが一番近いかも(笑)。


そしてそれは出発前に想像していたより、何倍も楽しいことだということを知った。
「自転車で遠い所に行く」という、こんなに単純なことが、こんなに楽しいことだったなんて。

途中、蜂に刺されたり(大阪に帰ってすぐ病院に行きました!)、iPhoneがぶっ壊れたり、大雨に振られてずぶ濡れになったり、いろんなことがあったけど、全てが大晴天のゴールのための演出だった気がする。全てはオーライ。

帰りの新幹線の中でも、次はどこに行こかとずっと考えていて、2時間半は一瞬に感じられた。

4日目
走行距離142km
4日目間トータル650km

 

 


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ニホイチ3日目(旅1:大阪ー東京編DAY3) 静岡県島田ー静岡県三原

朝、起きて外を見てみると昨日降り出した雨はまだしっかりと降っている。

2日前の天気予報では晴れの予報だったのに、、、。

旅前の予定では、今日は最後の難関箱根越えの予定だったんだけど、予定を変更。
箱根越えは明日の朝一番にすることにする。
明日はすごく晴れるらしいから、富士山も綺麗に見えるだろう。
今日は午後からの行動として、箱根手前の三島までとすることに予定を変更した。

そう思うと、ちょっとホッとしてきた。
幸いホテルは11時まで入れるし、大浴場&サウナつき。
そんなに長距離の自転車に慣れていない上に、二日連続で150km越え。

いい休養になるだろう。

(ホテルの部屋から撮影)
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さて、大浴場に行く前にコンタクトを入れようと、鏡を見たところびっくり。

左目のまぶたが昨晩よりもさらに腫れている。もうシャレにならないぐらい
もう左目が糸のように細くしか見えないぐらいになっている。

これ、マジでやばいんじゃないか?(相変わらず痛みはない。)

写真を取ってこの目をフェイスブッックに一瞬アップしようかと思ったけど、「いや、これをアップしたら多分見ている友達ほとんどに旅のリタイアを勧められるな」とアップを躊躇する。

腫れはひどい、でも痛みは全くない。目は細くなっているが、見えることは見える。
このまま行けるところまで行ってみよう。


ちなみに左目のコンタクトを入れるのに10分ほど要した。
(なんせ目が細くなっているので、なかなか入らない。)

今年の春、網膜剥離になった目も実は左目だった。
今年は左目の運が異常に悪い。

左目を蜂に刺されたのは神様に「お前、今年左目の病気になっただろ。それを忘れたんか、無理したらアカン。この旅はやめておけ」と言われているんじゃないかと一瞬頭を横切ったが、そんな気持ちはなかったことにした。

 

島田から清水



結局、チェックアウト時間ギリギリの11時までホテルにいて、走り出す。
雨はまだしつこく振り続けていはいるが、朝起きた時より少し小降りになっている。


走りだして、少しすると焼津漁港があった。

寄ってみるととにかく静か。
人どころか、猫一匹いない。

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焼津漁港で、とてもいい感じの食堂を発見。
漁師の食堂という感じの風情。
せっかく有名な港町にいるんだし、海鮮料理もいいなと入ってみた。

港は人一人いないぐらい静かだったけど、お店の中は人気店らしく、たくさんの人。活気がある。
迷った挙句、刺身定食にする。
これがとにかく美味しかったー!
ご飯もお代わりし放題で、大満足。

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焼津漁港を出て、太平洋の大絶景スポット、大崩海岸を目指そうとするが、海岸線の150線が工事中のため、通行止め。

ここにある石部海上大橋を走ることを楽しみにしていたのだが、色々ルートを調べてみたけど、どうしても今日は辿りつけない模様。

仕方ないので諦めて、遠回りだが内陸を走ることにする。

でも、ナビタイムの自転車ナビが代わりに紹介してくれた道が、これまたよかった!

川沿いの緩やかな道で、川好きの自分にはたまらない。
自分はなぜか川に旅情をすごく感じてしまう。あぁ、日本という感じだ。
火野正平さんの「にっぽん縦断こころ旅」のような風景というか。

車もなく自転車オンリーで、とても快適。
シトシトと降り続く小雨もなんだか情緒があっていい。

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とにかく静かで、誰もいない川沿いをゆっくり走って行く。

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 宇津野谷峠という峠を超えて、また太平洋側へでる。
そして安倍川を超える橋に出た時、ついに登場富士山!

いやー感動。
(曇っててほとんど見えないけど。)

新幹線や車でみる富士山もそれはそれで心動かされるが、自転車で自走でみる富士山はこれまた格別。いやー、ここまで走ってきてよかった。
本当にテンションが上がる。
富士山って、日本人にとってはやはり特別なんだ。

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 安倍川を超えると、駿河湾沿いのとにかく一本道、久能街道をひた走る。

ほんと海沿いのひたすらまっすぐな道だ。

この頃には小雨だった雨も完全に止んだ。

久能街道を走っていると、やたら「三保の松原まであと何キロ」という表示が出るので、当初の予定では行く予定はなかったのだが、三保の松原に寄ることにする。

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羽衣の松。

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天気がいいとこんな絶景が拝めるスポットのようだが、本日は残念。
見ることができず。

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売店でソフトクリームを食べる。
店のおっちゃんから、「どこから来た?」と聞かれ、「大阪から自転車で走ってきた」というとびっくりされる。この瞬間は実はすごく気持ちいい(笑)えへんという感じだ。

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三保の松原を出るとすぐ清水の街につく。

清水と言えば、ちびまる子ちゃん。また清水エスパルスと大阪人の自分にとっては静岡では一番名前がピンとくる場所。
そして私のような世代(昭和47年生まれ)ではビーバップハイスクールの映画のロケ地としても馴染みの場所でもある(笑)。仲村トオル清水宏次朗中山美穂のバージョンね。

そんな清水では、自転車のクリートのかかりが悪く、道の地べたに座ってシューズを脱いでクリートの調整をしていたところ、私が自転車で転倒していると思ったのか、一人のおじいさんが、「大丈夫ー?」と駆け寄ってきてくれた。

見た目は普通のおじいさんなのだが、話し方はいわゆるオネエで、「いやーん、倒れて動けないと思ったわー」と、内股気味の小走りで駆け寄ってきてくれたのだ(笑)。

でそのオネエのおじいさん(歳は70〜80ぐらいだと思う)と少しだけ世間話をしたのだが、私が大阪から自転車で来たというと「信じられなーい。」と言ったあと、「私も昔一度だけど、大阪に行ったたことがあるの、懐かしいわー。すごく大切な人がいてね。」みたいなことを話された。そして、その顔はとても嬉しそうでいつくしい笑顔で、まさに少女のようだった(見た目は完全におじいさんだけど 笑)。

基本的に自転車旅は自転車の上でひとりぼっちの時間がほとんどで、あまり誰かと話をするということがない。だから、こういう人との思いがけない会話というのが、すごく印象に残ったりする。

清水では写真の1枚も撮らなかったけど、そのおじいさんと話したことが今も心に残っている。

清水ー三島

さてそんなこともあり清水を出ると久々に1号線。

この旅で初めて、道路標識に東京という文字が。
まだ175kmあるが、ゴールが近づいた感じ。なんか嬉しくなってくる。

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1号線に入ると、自動車の東名高速道路と並走して太平洋岸自転車道というとても走りやすい道がある。
この道をひたすら走る。

太平洋岸自転車道に入るには、下の写真の駿河健康ランドが見えたら、車道から歩道に入って、道の下のトンネルから太平洋岸自転車道に入る必要がある。
ちなみに自動車道の車道側を走るのはとても危険なのでやめた方がいい。
自分もこの旅に行く前に、東海道を自転車で行ったことのある人に、ここだけは注意しろと念を押されたところ。
今後、もし自転車で東海道を行く予定のある方は参考にしてください。

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車で東名高速を使って東京まで何度か行ったことがあるので、自転車でその東名高速と並走するというのはなかなか嬉しいもの。

猛スピードで車の中からみた同じ景色を、自転車で見ながら走るというのはとても贅沢な気分になる。

そして曇りがちだった空も少し晴れてきて、富士山もより輪郭がはっきりしてきた!

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 富士山に向けて、まっすぐな道をひたすらペダルを漕ぐ。

秋の夕暮れが近づき、景色もいい。そして風は完全なる追い風。

由比をぬけ、富士川にでる。

富士山がより近く、最高の気分。

あぁ、自転車で遠くに来るの最高かも・・・。
こんな気持ちのいい気分ない。と強く思った場所でした。

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夕暮れの富士市沼津市とぬけていく。
この間もずっと追い風だ。

一旦、道を間違えて逆方向に走ったら、想像以上の向かい風で、今まですごい追い風で走っていたことに気づいた。

そういえば、3日間ずっと追い風のような気がする。

奥田民生の「風は西から」という歌が頭に流れる。
(自転車漕いでいる間は、当たり前だが音楽が聴けない。その代わり、いろんな歌が代わりばんこに脳内再生で流れる。)
そして、今回の旅の間、一番頭に流れたのはこの歌だ。

風は西から  奥田民生

虹は見えても渡れない 雲をつかむような浮かれた話
虹を渡って雲をつかんで 君にあげるよほんとの話

笑う人には笑っといてもらおう
風は西から強くなっていく

明日へ突っ走れ 未来へ突っ走れ 魂で走れ
明日はきっといいぜ 未来はきっといいぜ 魂で行こうぜ

厚い雲を飛ばして、太陽を呼び出して輝き放題

清水から、三島までの間はずっとこの歌が頭の中でリピート再生。
もうこの旅のテーマソングみたいなもんだ。

雨で始まった3日目も最後はこの歌の通り、厚い雲を飛ばして、
赤富士まで拝ませくれた。

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三島について、三島駅前のホテルに止まって、一人で焼肉を食べにいく。

実はこの旅の1週間前から禁酒をしていて、東京にゴールしたらビールで乾杯しようと思っていたのだが、一人焼肉&3日間ですでに500キロ以上走っている達成感とで、ビールを解禁!
最高のプハーを味わえました。

旅自体は、出発前に想像していたより、何倍も楽しくて、明日終わってしまうのが残念なくらい。体も全然どこも痛くないし、なんならこのまま青森まで行ってしまいたいぐらい。

明日は朝から最高に晴れるそうなので、旅の最終日を楽しみにたいと思う。

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3日目
走行距離123km
3日目間トータル508km
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3日目の宿泊先は富獄の湯ドーミーイン三島
外れなしのドーミインはお気に入りです。

travel.rakuten.co.jp

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