きまぐれニホイチ!-こまぎれ自転車日本一周旅

休日を利用して気長に細切れの自転車日本1周旅やってます。テントをかついでの野宿スタイルではなく、ビジネスホテルを利用したゆるめの旅記録です。

ニホイチ4日目(旅1:大阪ー東京編DAY4) 静岡県三原ー東京日本橋

4日目、最終日スタート。

急遽、フェイスブックを見てくれていた東京の友人が、江ノ島まで自転車で迎えに来てくれて一緒に走ることになった。

11時に江ノ島で待ち合わせということになったので、それまでに箱根を超えてたどり着かないといけないということで、早朝5時30分にスタート。

空は見事な秋晴れ。
最終日にふさわしい気持ちの良い朝。

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三嶋大社の脇を通り抜けると、すぐに坂道が始まった。

早くも箱根への峠道がスタートしたのだ。

自分はとにかく坂道が苦手である。

自転車乗りには、坂道がとにかく好きという人がなぜかたくさんいる。
自分は、軟弱ライダーなので全然その気持ちがわからない。

坂道より平地のいわゆる平地番長。
アワイチ(淡路島一周)よりビワイチ(琵琶湖一周)の方が好きだ。
でもライダーは平坦なビワイチより、それなりにアップダウンのあるアワイチを好む人の方が多い。
自分には、全くわからない(笑)。

とにかくこの東海道を自転車でいくには、もちろん昔、東海道を歩いて行っていた人たちでも同じだろう、東海道には有名な最後の難関、箱根超えある。

準備段階でも、この箱根越えをなんとか避けようかとも思って色々調べたりしたりもしたのだが、東海道を自転車でいくというのはもしかしたら人生これ一回こっきりかもしれないということで、やはり箱根越えを敢行することにした。
(やっぱ箱根越えがない東海道制覇も寂しいですしね。)


登り始めるとすぐに、昨日とは打って変わって、完璧な姿の富士山が目前に見えた。
朝日を浴びて美しすぎる!
朝のツンとした空気もたまらない。

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雲一つない、空に富士山。
フェイスブックで教えてもらったのだが、なんと昨日が今年の初冠雪だったそうだ。

道は時折、車が追い抜いていくだけで、静か。自転車も自分だけだ。

とにかく、へいこらへいこら登っていくだけ。

中腹あたりでみた富士山↓。

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約17キロほどを1時間半ほどかけて山頂到着。

途中で一度止まったが、一度も歩くことなく最後までペダルを漕いで登ることができた。

当初の予定では、この箱根越えは3日目の夕方だったのだが、昨日の雨によりスタートを遅らせたことで、朝一の峠越えになった。
結果、こっちの方がよかったと思う。
昨日の夕方なら多分疲れていて、大変だっただろう。
それに峠で日が暮れてでもしたら、泣きそうになっていただろう。

それが、こんな秋晴れの朝一に、峠を超えれるなんて最高の気分だ。
雨よ、ありがとうという感じだ。


山頂で、やっと神奈川県に入る。
大阪ー京都ー滋賀ー三重ー愛知ー静岡と来て、やっと7府県目だ。
しかし静岡長かった〜。トータル3日に跨っていたことになる。

でも、ちょっと静岡には愛着が湧いて来たのも事実。
またいつかゆっくり走りたいな、静岡県

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峠道の山頂から2キロほど下ると、見えて来たのは芦ノ湖だ。

ほんとに素晴らしい景色!

まだ朝8時すぎなので、人もほとんどいない。

湖畔で少し休憩。

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芦ノ湖の向こうには富士山も見える。
とても美しい。

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名残惜しいが、先に進む。

芦ノ湖をすぎれば、今度は一気に下りだ。

この下りがそれなりに怖かった。かなり急でヘアピンカーブの連続でかなりの緊張感。

幸い、朝早いので車も自転車も少なくてそこはストレスなく下ることができた。

箱根の麓につき箱根湯本を過ぎれば、小田原に到着。
小田原城前で写真をパシリ。

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ここからは小田原市茅ヶ崎市相模湾沿いをひたすら走る。

しばらく走ると、湘南海岸・サザンビーチに到着。


ちなみに、サザンオールスターズの「夏をあきらめて」に出て来たり、そのまんまのタイトルにもなった、パシフィックホテルって本当にサザンビーチの前にあるんですね。
まぁ、ただのラブホなんですが(笑)

江ノ島での友人との待ち合わせにも少し余裕がありそうなので、サザンビーチに立ち寄ってみる。

昨日とはまるで違う夏日を思わせる天気で、すっごいたくさんのサーファーがいる。

まるで夏のようだ。

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しばらく走ると、見えて来た江ノ島

 

お約束だが、この歌を口ずさんでしまう。

 

♩〜江ノ島が見えて来た〜おれのゴールも近い〜♩

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しかし江ノ島に近づけば近づくほど、車の量、人の量が増えていく。

昨日まで静か静岡県にいたので、ギャップがすごい。

江ノ島付近は人、人、人だ。。。


そして、江ノ島で友人と合流。

友人というより、実は大先輩なんですが、東京から輪行江ノ島まで来てくれた。

ずっと一人でここまで走って来たので、なんだか少しホッとする。

お昼はここ江ノ島で一緒に食べることにする。

江ノ島まぐろ丼。
これがめちゃくちゃうまかったー!

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江ノ島からゴールの東京までは、友人に先にいってもらい引っ張ってもらうことにする。

ここからは一気だ。

横浜!

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そして、多摩川を越える時についに登場!

8都府県目、東京!

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いやー嬉しい。実に嬉しい。

そして、見えて来た東京タワー!

いやー、昨日の富士山もそうだったけど、なんども見ているはずの東京タワーも自走で見るとこれまたいつもと違って見える。

ちょっと泣きそうになった、マジで。
ほんと、ここまで自転車できたんだなぁという、すごい達成感が押し寄せる。

なんというか、とても贅沢な気分なのだ。

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そして16時20分、ゴール地点の東海道起点。
東京日本橋に到着。

とにかくここが日本の道の起点なのだ。

ここまでこれて嬉しい。


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このあと、ホテルに行って着替えて、東京の友人が何人か集まってくれて、銀座の居酒屋で到着のお祝い飲み会を開いてくれました。
いやー、ありがたい。
疲れていたけどかなり気分良く飲みすぎてしまい、案の定二日酔いになりました(笑)。


一夜開けて帰りは新幹線。
東京駅は3連休明けの平日なので、たくさんのサラリーマンが連休明けの気だるい感じで通り過ぎていく。そんな中自転車をバラし、輪行バックに詰める。

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新幹線で4日かけて来た道を、2時間半でクリア(笑)!

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今回の初の長距離自転車の旅。

出発前は本当に東京に辿り着けるのか、毎日100キロ以上を4日間連続なんて身体が持つのかと思っていたけど、案ずるより産むが易し。

行ってみればなんとかなる。
アントニオ猪木の引退の言葉の、
「行けば道になる、迷わず行けよ、行けばわかるさー、ダー!」
という感じが一番近いかも(笑)。


そしてそれは出発前に想像していたより、何倍も楽しいことだということを知った。
「自転車で遠い所に行く」という、こんなに単純なことが、こんなに楽しいことだったなんて。

途中、蜂に刺されたり(大阪に帰ってすぐ病院に行きました!)、iPhoneがぶっ壊れたり、大雨に振られてずぶ濡れになったり、いろんなことがあったけど、全てが大晴天のゴールのための演出だった気がする。全てはオーライ。

帰りの新幹線の中でも、次はどこに行こかとずっと考えていて、2時間半は一瞬に感じられた。

4日目
走行距離142km
4日目間トータル650km

 

 


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