ニホイチ16日目(旅5:富山ー熱海編DAY3) 山梨県甲府ー静岡県熱海
ニホイチ日目富山ー熱海旅、三日目、最終日。
快晴の甲府の空。
朝ごはんはホテルのバイキングをしっかり食べた。
生まれて初めて山梨名物、ほうとうというものを食べた。
今日もほうとうパワーで頑張ろう。
『旅に目的地があるのは素晴らしい。でももっと大切なのは、旅自体を楽しむことだ(ヘミングウェイ)』
そんな旅名言のように、今日も起こるその瞬間、瞬間を楽しみながら行ってみよう。
今日は通常の月曜日なので、普通は絶対見ることがない山梨の日常の朝の風景が見れる。学生さんは学校に行くし、通勤渋滞が始まりつつある。
こういうのが見れる平日ライドはある意味、贅沢!
山梨の朝の生の生活風景。
石和温泉を抜けていく。
笛吹川。朝の空気がとても清々しい。
緩やかに峠が始まる。
現在の標高は250m。ここから河口湖のある1000mまで登り坂。
最初のうちは気持ちのよいほどまっすぐな1本道ののぼり。
久しぶりにローディーと会った。
すごいスピードで坂を登っていく。速い!
逆に自分はへいこらへいこらとゆっくりだ。
標高500m地点。ちょっと休憩。
かなり山の中に入ってきた。結構な暑さ。
乾いていく汗が気持ちいい。
坂は続く。
やってきました、新御坂トンネル!
事前の調査でもこのトンネルは危険そうなので、走らないことも考えたのだが、東京ー糸魚川のブルベレース(超長距離自転車レース)でも正式ルートになっているということで、やってきました。抜け道はない。
おそらく今回の旅の最も危険な場所。
リアライトも点灯させて、気合を入れ直してゆっくりと進む。
ここを抜けたら河口湖のはず。
歩道はもちろんなく、車道の端の白線と排水口の溝の間わずか30cmぐらいの間を、ゆっくりのスピードで走る。
その部分と排水口の間にわずかな段差もあり、そこにタイヤがはまらないように、かなりの注意が必要だ。(はまるとちょっとやばい)
後ろからやってくる車は、こちらの存在に気づいてスピードは緩めてはくれるのだが、それでもかなりこわい。
しかも片側一車線の狭い道でありながら、トラックもかなり走っている。このトラックの音がとにかく恐怖だ。
写真は後ろからの車がいないときに、壁に寄って撮影したもの。
約2800mの長いトンネルで、やはり今回の旅で一番きつかった場所(のぼりの坂道のほうがまだマシ)。
出来れば、ここはもう2度と走りたくないな。
新御坂トンネルを抜けると、一気に空気が変わった感じがした。
体感気温もかなりひんやりと感じる。
高原の空気だ。
河口湖町に入り、坂を下る。
トンネルを抜けた後のほっとした気持ちで下ったこの坂は気持ちよかった。
坂の途中にあった冨士見橋からの景色。
残念ながら今日の富士山は雲の中でした。
河口湖到着!
20代の頃、ブラックバス釣りにハマった事がある。
アルミボードを購入して、琵琶湖や淡路島に毎週末通っていた。
そのブラックバス釣りの関東の聖地といわれているのが、この河口湖。
ビデオや写真などでは何度も見た場所だが、実際に来るのはこれがはじめて。
河口湖大橋の上にて。
富士山はご覧の通り。
ここで富士山をいつか見たい。
せっかくなので、自転車を停めて湖の畔に降りてみた。
水は冷たく、とても気持ちいい。
月曜日の河口湖は人もすくなくとても静か。
河口湖を通り過ぎると、富士急ハイランドが見えてきた。
ここも名前だけは関西人の自分でもよく知っている。
河口湖から山中湖への国道138号線(旧鎌倉往還)に入ると、結構な渋滞。
しばらく歩道を走った。
富士吉田市に入った。
河口湖から山中湖への道はずっとゆるやかな上り坂。
忍野の入り口。
緑が眩しい。
新緑の季節を感じる、美しい忍野の森。
ずっとこのような道が続く。穏やかな上り坂。
このあたりはレンタルサイクルで走っている観光客も多い。
自衛隊の基地も近くらしく、自衛隊の車がひっきりなしに走っていた。
山中湖到着!
山中湖といえばスワンボード。
大きなスワン。小さなスワン。おれのバイク。
山中湖、気持ちいい。開放感がある。
実は来るまでは山中湖は正直なんの期待もしていなかった。
ノーマークというか、ただ通過するだけの場所というか。
でも来てみたら、すごくいい。先程の河口湖よりシンプルで開けている感じがある。
気に入った。
湖の周りにサイクリングロードがあり、時計回りに半周してみる。
山中湖と富士山。
いや、かなりいい。山中湖が大好きになる。
絶景。
富士山が見える時に、必ず山中湖にまた来たい!
山中湖からは熱海へは、御殿場ー三島と回っていくルートと、足柄ー小田原と回っていく2つのルートが有る。
当初、三島ルートで行く予定だったんだけど、Facebookで熱海近くの真鶴出身の友人から小田原ルートををおすすめされた。
調べてみると、確かにこちらのルートのほうが峠も少なく良さそう。
急遽、ルートを変更することに。
山中湖の脇から三国峠に登っていく。
途中にあったパノラマ台からの絶景。
山中湖&富士山。
この景色は今回の旅で一番きれいだった。
絶句してしまった。
必ず、また富士山のはっきり見える時にここに来る!
さら峠を登っていく。
振り向くたびに絶景が止まらない。
いやー、三島ルートから小田原ルートに変えてよかった。
じゃないとこの景色見れなかったんだから。。。
三国峠の頂上で一瞬、神奈川県に入る。
(で、すぐ静岡にはいるんだけど。。。)
この辺りは、山梨と神奈川と静岡の3県がまたがっているようだ。
かなりの山の中である。
三国峠、明神峠と一気に下る。
この道が、めちゃくちゃ急坂。
とてもブレーキを緩めて走る勇気もなく(おそらくすごいスピードが出ると思う)、ブレーキを強く引いて下っていくので、腕がパンパンになってしまった。
こんな急で危険な下り坂、もしかしたら今まで初めてかもしれない。
反対側からこの坂を登ることは不可能かもしれない(笑)
標高1100mから、標高300mまでを約15分でくだって来た。
小山付近。
小山から足柄に向かうところで、ナビがバグって思い切り道に迷ってしまった!
一時間 は時間をロスしたけど、疲れたのでコンビ二でさらに時間をロスして休憩。
国道246号線にはいる。
この辺りはトラックも多く、走りにくかった。
景色はよいんだけど、道は危険。
トラックがやたら多く、後ろからバンバンすごいスピードで追い抜いていく。
危険な国道246号線から、比較的安全な県道74号線に入る。少しほっとする。
ここから南足柄市へ。
開けてきた!ついに山岳地帯を超えたかな。
緩やかな下り坂が続く。
小田原到着!
2年前の東海道の旅のときも最終日にこの小田原城にきた。
道がつながった感がとてもうれしい。
小田原に来たのでちょっと寄り道。
走りながら、「そういえば、つい先日読み終えたばかりの村上春樹の最新作「騎士団長殺し」の舞台が確か、小田原だったな」と気づく。
せっかくルート変更したので、舞台になった場所に行ってみよう(いわゆる聖地巡礼というやつ)とネットで調べてみたら、小田原から箱根の山に少し寄った入生田というところが舞台だと分かった。
そして少し遠回りになるが入生田の駅に寄り道。まぁ、なにもないところでした。
(正直、小説なのであまり何も感じなかったけどですね。笑)
早川というところまで戻り、135号線に合流する。
見えてきた!太平洋!
日本海から、太平洋への横断達成!!
かなり嬉しい。達成感ありありです。
ここから熱海まではずっとこの海沿いを走っていく。
美しい相模湾。
写真は湘南方面。
友人の出身地、真鶴。
海沿いのとてもよい町。
海鮮が旨そう。
湯河原!
いよいよ今回の旅もラストに近くなってきた。
カウントダウンにはいる。
ちょっと思って湯河原の駅へ。
ここは初期のダウンタウンの笑ってはいけない温泉旅館で馴染みのあった場所。このDVD昔まだ小学生だった息子が好きで何度も何度も一緒に見た。
たしかここにココリコ遠藤演じるダイナマイト四国がいた(笑)
(聖地巡礼パート2 笑)
この海岸線、アップダウンが結構あったんだけど、これが最後の坂。
熱海の町がみえる。
18時20分、熱海の駅に到着!
熱海の温泉街に行って、貫一お宮の銅像の前で写真を撮りたかったんだけど、結構坂を下るし、新幹線の時間もギリギリなのでパスすることに。
駅前で自転車を輪行バッグに片付けた。
自転車を輪行バッグにたたんでしまうと雨がぽつりぽつりと降ってきた。なんとかギリギリセーフだったんだ。
自転車をたたんでしまうと、いつものようにもう走らなくていいという安堵感と、もっと走りたいなという思いで複雑な気分。
でも達成感はやはりすごい。
今回の旅もとても良かった。
富山から熱海への日本横断。
同じ日本といえど2日前にいた富山と、今いるこの熱海は全然違う空気感で、その空気の微妙な違いは自転車で走ってきた自分だからこそ、わかる感じがする。匂いや風、そいうものを体全体で感じることが出来るのだ。車や電車だと、このなんとも言えない微妙な違いはおそらくスルーだろう。
そういうところも自転車旅のいいところだ。ある意味、贅沢なところだと思う。
そして、富山、長野、山梨と走ってきて日本はとても美しい国だと実感した。
次のニホイチ旅は東北に行こうと思う。
※最後に熱海から乗ったこだま新幹線でFacebookにアップした今日の感想投稿をそのときの原文ままに引用です。
富山ー熱海自転車旅、3日日目終了。無事ゴールしました。走行距離134キロ。3日間のトータル距離435キロでした。
今日は山中湖がとにかく絶景。行く前は山中湖まったく期待してなかったけど、あんな綺麗なとことは。
富士山は残念ながら雲で見れなかったので、また来たいな。
最後、相模湾が見えたときはやはり感動しました。
日本海から太平洋までの日本横断達成です。(しかし、ブルペというレースやってる人たちは、これを1日で一気にやるというんだから、ほんと信じれん。超人ですね)
今回、富山、長野、山梨、そして神奈川、静岡と一気に走って見て、日本というのはどエライ美しい国だというのが、ほんとにわかりました。各地で外国人をいっぱい見たけど、人気あるのわかります。
ほんとに日本は美しい。世界に誇れる。
でも、このコースをもう一回、自転車で走りたいかというとちょっと微妙(笑)峠はなんとかなるが、やはりトンネルが多すぎで、怖すぎる。あまり人にはオススメ出来ません。今度は車で来よう(笑)
熱海には、電車の都合、着いて40分しかおれず、新幹線で熱海名物の鯛飯食いながら、帰ります。温泉もパスで、トイレでウェットティシュで汗おとしました(笑)
しかし3日間、ほんと贅沢な遊びでしたー。
明日がらまた仕事めいっぱいやって、次の旅に出よう!次は福井敦賀ー島根出雲大社か、東京ー青森か。今、このチャリ旅が楽しすぎてマジヤバイです(笑)
長文読んで頂き、ありがとうございました。
(旅5:富山ー熱海編)3日目
走行距離133.6km
3日間トータル435km
[ニホイチ旅全トータル 16日2664km]
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3日で走った435キロ
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