ニホイチ旅38日目(旅12四国一周前半)愛媛県今治市-香川県高松市
新年号令和の初日である5月1日の15時。
ゴールデンウィーク真っ只中で大混雑の新大阪駅を抜けて、愛媛県の今治市へ向かう。
去年10月の長崎より半年ぶりにニホイチ旅の再開。
今年の連休は最大10連休と大型連休なので、一気に六日かけて四国一周ということも考えたけど、あいにく前半が雨、さらに47歳の自分の体力考えても、6日連続で毎日150キロというのはちょっと無茶かと、3日づつの二回に分けて行くことにした。
今回は前半、今治から高知までを予定。
細切れでのんびりやっているこの旅も、五年目突入で今日で38日目。
岡山までは新幹線。
岡山からはしおかぜに乗り換え。
本当は出発地点の今治に泊まりたかったのだが、今治のホテルが取れなくて、少し離れた新居浜のホテルに。新居浜の駅から離れているので、タクシーで移動。
タクシーは地方のタクシーのイメージそのまんまで、演歌をフルボリュームでかけた気のいいおじさんの運転手だった。
明日の朝も、タクシー会社に連絡してくれればどんなに早くても迎えに来てくれるという。
新居浜のホテル。
一夜開けて、新居浜から始発電車に乗って出発地点の今治まで。
夜は相変わらず楽しみすぎて、あまり眠れなかった。遠足の前の子供みたいだ。
でも、いくつになってもこういう気分が味わえるのは嬉しいもの。
駅のホームで朝日を拝む。
今治に着いて、自転車を組み立て7時30分スタート。
昨日までの雨模様と打って変わって快晴!
今日はここから香川県の高松まで目指す。
実はゴールデンウィークの自転車旅は二年連続で途中リタイアしている。
一昨年は富山で大雨でリタイア、昨年は三重で自転車トラブルでリタイア。
このジンクスを今回は断ち切りたいもの。
今治駅。
この今治は、しまなみ街道を尾道からスタートした時のゴール地点にもなる。
ゴールデンウィークなので、この今治からスタートして尾道を目指すサイクリストがいっぱいいた。もちろん、四国一周を目指す人もいるだろうが。
しまなみ街道は三、四年前一度走った。またもう一度走ってみたい。
駅を出てすぐ、今治市役所。船のプロペラかな?
この旅最初の川。蒼社川、。
今治藩主の墓だって。なんかざっくりしているなあ。珍しい。
四国は自転車王国を目指しているので、道の駅も自転車に優しい。
お遍路さんのように、すべての道の駅で自転車スタンプを押すようになっている。
四国一周サイクリングのサイトに事前申し込みをしておくと、サイクリングウェアとスタンプ帳、地図が送られてくる。
サイトはこちら
せっかくなので、事前登録して楽しんでみる。
四国一周すると証明書と記念リングがもらえるらしい。
なかなかこういうのも楽しい。
西条市。ここで初めて海沿いにでた。
国道196号線。
石鎚神社。
加茂川橋。
国道11号線に入る。
新居浜市に入った。このあたりは道が広くなって、綺麗な舗装されたばかりのきれな道。とても走りやすい。
自転車に優しい道。最高に走りやすい。
つい数時間まで泊まっていた新居浜市に戻って来た形に。
新居浜市はかなりの街で、車の交通量も多い。
四国中央市へ入った。
四国中央市は紙の町で有名。製紙工場がたくさんある。
町の中央には紙の神様である三島神社。ちょっとダジャレみたいだ。
大王製紙工場が近づいていきた。
なかなかすごいな。
おが屑? 木屑?
すごい木の匂いがする。
これから髪ができるのか。
四国中央市、伊予三島。
ここま書道パフォーマンス甲子園の発祥の高校があるのを思い出した。
そう言えば、実話を元にした映画「書道ガールズ」もここでロケしてたな。
映画、随分前に見たはずだけど、ほとんど覚えていないな。
成海璃子が製紙工場をバックに立ってたシーンだけはちょっと覚えている。
瀬戸内の町は青春映画によく似合う。
道の駅、とよはまにピットイン!
やっと瀬戸内らしい海が見れた。
せっかく香川に来たので、お昼は迷うことなくセルフうどん。
だいぶ前から腹は減っていたけど、愛媛県のうどん屋で食べるのはなんか負けた気がするので、ずっと我慢をしていた。
とよはまの道の駅の前にもうどん屋があったけど、すごい行列だったので、ちょっと離れた所に。
観音寺市豊浜。海沿いの気持ちのいい道にやっとでた。
このあたりは大平元総理大臣の地元らしく、大平総理像、大平総理のお墓、大平記念館と目白押し。はては通りの名前まで大平通り。
観音寺駅、到着!
ここは大林宣彦監督の「青春デンデケデケデケ」のロケ地。
この映画は大林監督の映画の中でもダントツで一番好きな映画。
DVDも持っていて、なんども見返した。
だから、今日はここに来るのがかなり楽しみだった。
ロケ地聖地巡りします。
(ちなみに観音寺駅も映画に出て来るけど、ここの駅ではなく、別の駅を利用したとのこと)
観音寺町の商店街。
おそらく主人公が初めてギターを買うところ。
思い切りシャッター通りでした。
で、こういうところには必ず演歌専門店がある。
この商店街の中、すごい大きな音で音楽が鳴っている。この時は偶然、竹内まりやの「人生の扉」が鳴っていて、なんとなくしんみりとした。
映画でなんども出て来る橋。レンガ橋とさんか橋。
同じくこのなんでもない橋を写真撮りまくっている同世代の男性がいた。
デンデケ聖地巡りの同士か?!
境内でバンド練習する琴弾八幡宮。
主人公の通学路として使われた琴弾公園。
実際行ってみると、ここは通学路として通らないだろうというようなところでした(笑)
主人公の家のあたりの海岸近くのレンガ通り。
ここはまるでタイムスリップしたみたいに昔のまま残っていました。
もうすでに誰も住んでいないのであろう空き家も多い。
ちょっとしたおばけ屋敷ですね。
映画のラスト近くでバンドメンバー全員でもたれかかると思われる堤防。
なんかいいなあ。
家に帰ったら、久しぶりに映画を見てみよう。
なんか胸いっぱいになった。
ここもよく映画によく写る橋。
この青春デンデケデケデケは、ファンが多いのかロケ地を巡った人のブログがいっぱいネット上にあって、一気にロケ地を回ることができた。
本当はもうちょっと行きたいところもあって、名残惜しいけど今日はここまで!
しかし、自転車旅での映画のロケ地巡りは本当に楽しい(笑)
最後に観音寺一番の観光スポットである寛永通宝が見渡せる銭形展望台に行こうとしたけど、この大渋滞。
道も狭いし、諦めて次に向かう。
日本昔話に出て来るようにまあるい山。
これを見たら香川県って感じがする。
海沿いのトンネル。
大滝洞門。
美しい瀬戸内海。
父母が浜。
潮干狩りをするたくさんの人で賑わっていた。
あとで香川の友人に聞くと、ここは最近香川の人たちの中でも人気のスポットだとか。
丸亀へ抜ける峠道。
峠道、まあまましんどかった。
登りきったら、三豊市に。
高瀬川。
道が綺麗で走りやすかった、三豊市のこの辺りは。
道もいいし、海も綺麗。スイスイ。
自転車で走っている人を何人も見かけた。
みんなどこまで行くのだろう。
気持ちがいい。
多度津。さぬき浜街道。
海沿いと線路と道というロケーションは、やっぱりいい。
丸亀港。土器川を超える。
丸亀港。大きな港です。
フェイスブックで旅の模様をリアルタイムであげながら行っていたら、丸亀にすむ昔の友人が車で追いかけて来てくれた!
こういうのって、実はめちゃくちゃ嬉しい。
友人と道の駅、恋人の聖地うたず臨海公園にてしばしの邂逅。
もちろん、友人は自分と同じくおっさんで「恋人の聖地」という名前とはずいぶん違うんだけど(笑)
とても嬉しかった。来てくれてありがとう、エガケン!
友人とはここでおっさん二人でアイスを食べました(笑)
瀬戸大橋が見える!
友人から高松に行くルートを詳しく聞く。
内陸の国道を行くコースと、海沿いの道を行く二つのルートがあるとのこと。
内陸の国道のコースの方がショートカットで早いというが、夕暮れの瀬戸内海を見たいので、海沿いの道にいく。
海沿い道に向かっている、こんな看板が!!
えー、通れない?!
でもお構いなしに行く車も何台もあるし、ずいぶん迷ったけど、えーい行ったれ!とペダルを漕ぐ。
会えました、夕暮れの瀬戸内海。
瀬戸大橋の上に太陽が沈んでいく。
王越方面の海岸線の道をいく。
途中片側通行になっていた。
なんとか自転車は通れそうだ。
五色台。大崎の鼻。
最後にご褒美のような美しい日没を見れました。
ここは夕陽の名所みたいで、車でたくさんの人がいました。
ちょっと登りだったけど、最高。
夕陽を見た大崎の鼻からは一気に下り道。
高松まであと14キロ。一気に行こう。
高松市街地到着。
すっかり暗くなってしまった。
予定より1時間遅れで到着。
19時10分、高松駅近くのホテルに到着
ホテルで、自転車で来たというと、なんと大事なものだからと、ホテルの会議室にて自転車を預かってくれるとのこと!
これは自転車旅で初めての出来事。
さすが自転車王国であり、お遍路さん根付いておもてなし文化のある四国!
素晴らしい。感動しました。
高松では、高松の友人が集まって歓迎会を開いてくれました。
これまた感激。
四国自転車旅1日目の夜は、とても素敵な夜になりました。
ほんとありがとうございました。
ニホイチ旅38日目 (旅12四国一周前半DAY1) 今治-高松 162.1km
[ニホイチ旅全トータル 38日目6162.0km]
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