ニホイチ5日目(旅2:大阪ー広島編DAY1) 大阪ー岡山県倉敷
東海道の旅から7ヶ月。
今回は真逆の山陽道を走ることにする。
前回が1号線だったので、今回は2号線。
当初は3日間かけて、2号線終了地点の下関までと思っていたのだが、このところ仕事がバタバタと忙しくなかなか3日まとめての休みが取れにくい。
なので今回は2日間で広島まで行ってみるのが目標。
7ヶ月前、4日間で東京まで走った経験があるが、2度目の長距離自転車旅。
やはり緊張はする。
大阪ー赤穂
朝5時に目覚ましを合わせ(楽しみすぎて目覚ましがなる前に起きたけど)、出発。
朝日が登る十三大橋を渡る。
いい天気になりそうな、朝日だ。
やはりこれから何百キロも遠くまで自転車で走るという日常とは違う行為をする高揚感からか、いつもの景色もひときわ違って見えるもの。
今回のスタート地点も梅田新町の1号線・2号線道路元標から。
2号線の起点は、1号線の終点でもあるので昨年の東海道旅と同じスタート地点になる。
去年はここから東へ東へ走って行ったが、今回はここから西へ西へ走ることになる。
時刻はちょうど6時。
どんな旅になるのか、ワクワクしながらスタート。
大阪から神戸までは、なんどもなんども走ったことのある道。
土曜日で朝も早いので、2号線も空いている。
約1時間で、神戸に到着。
朝の神戸、とっても静か。
メリケンパークも誰もいない。
風はほぼなく無風。
神戸、長田、須磨、と見慣れた景色をぐんぐん走り抜けて行く。
ちょうどスタートから50キロ地点の舞子公園で一息。
快調すぎてあっと言うまにここまで着いた感。
天気は快晴。
空も海も綺麗だ。
明石大橋の向こうは淡路島。
この舞子公園までは過去にも自転車で走ったことがあったのだが、ここから先は初めて走る道ということになる。
ここまではずっと2号線を走ってきたが、明石を超えてからはより海沿いの250号線を走ることにする。
事前の調べでは2号線はバイパスも多いし、トラックも多い。250号線の方がより安全だと聞いていたので。
日本標準時間の子午線のある明石市
10時50分。姫路に到着。姫路といってもかなり海側なので市街地とは程遠い。
姫路城はかなり内陸側に市街地あるので、今回は寄らずにパス。
ちょうどここで100KMだ。
かなり順調なペースで来ている。
2号線、250号線ともにほぼド平坦、おまけに朝も早めなので通行量も少ない。
ストレスなく走れいている。
加古川、揖保川と超えて行く。
山陽道はとにかく川が多いのが特徴だ。
いくつもの川が瀬戸内海に流れ込んでいる。
自分はなぜか川にとても旅情を感じるタイプ。気持ちの良い景色だ。
揖保川を超え、たつの市に入る。
たつの市から、250号線は播磨灘沿の綺麗な海岸線に出る。
今回の旅の中でも、とても楽しみにしていたスポットの一つでもある。
播磨灘の道の駅みつで休憩。
穏やかな瀬戸内海を見下ろす。最高の景色。
やっぱり瀬戸内はいい。
気持ちの良い、穏やかな海岸線を走って行く。
最高の気分。
入り江では牡蠣の養殖が盛ん。
大阪から半日自転車で走ってくるだけで、こんな景色が見れるとは。
たつの市から相生市に入ったところ。
美しい入り江と工場地帯。
瀬戸内海はずっとこれの繰り返しとなる。
全く波がなく湖のような瀬戸内海。
道の駅あいおい白龍城に到着。
急に中華風の建物が登場なので目立っています。
相生市を抜けて、赤穂市に入る。
千種川沿いのまっすぐな道。
ちょっと暑くなって来た。
13時。赤穂駅に到着。
赤穂といえば赤穂浪士。
お約束の大石内蔵助像の前で。
赤穂でお昼休憩。
コンビニのぶっかけ冷やしうどんとおにぎり。
140キロ、一気に走って来た感じなので、お昼ご飯を食べると急にだるくなってしまった。
赤穂ー倉敷
走り始めるとすぐに峠が。
峠道の頂上には、出ました、岡山県!
県境を超えるのは嬉しいもの。
よし岡山までこれた。
グッバイ兵庫県。尼崎からの長〜いお付き合いでした!
峠を一気に下り降りる。
火照った体に風が気持ちいい。
また綺麗な瀬戸内の海辺にでる。
晴れの国、岡山はやっぱり晴れ。
備前片上付近で、長らく走って来たた250号線から、再度2号線に合流。
2号線はやはり車が多い。
走って行くと吉井川登場。
川好きとしてはテンションが上がる時。
吉井川を見ると、岡山に来たと言う感じがする。
吉井川の橋の中腹で撮影。
ここからは岡山市街に入って行く。
車の通行量も多くなって、都会感が増して行く。
と、左足のクリートがうまくはまらない。
ペダルに左足をはめようとしても、ツルッと滑ってしまう。
止まって、左足の裏を見てみると完全にクリートが削れてしまっている。
でも岡山市内でよかった。ここなら自転車屋があるだろう。
それでも10キロほど、岡山市内を探してやっとサイクルショップを発見。
クリートをつけ直していざ出発。
笹ヶ瀬川。ここは桃太郎の桃が流れて来たと言われている川。
昔、ブラックバス釣りをしている頃にこの川に陸っぱりで釣りに来たことがある。
岡山市内で宿泊でも良いのだが、17時すぎだしまだ明るい。
そしてまだ元気だ。
宿も抑えていないのでもう少し走ってみる。
18時20分。
なんとか明るいうちに倉敷の美観地区に到着。
倉敷は何度か来たことがあるが、もちろん今までは新幹線だ。
一日でこんなところまで来れるなんて。
我ながら、なかなか感動する。いやー、やれば出来るもんだ(笑)
大原美術館。美観地区のあたりはやはり人も多く賑わっている。
さて、今夜の宿を取ろうとスマホの楽天トラベルアプリで周辺の宿を検索。
あれ、、、あれれ、、、それが近くに空いている宿が全然ない。。。
まずい。。。
去年の東海道旅の時は、どこでも当日で周辺の宿が取れたので、まぁなんとかなるだろうと軽い気持ちだったんだが、今回は全然ない。
あっても一泊3万!とかとても出せない価格。
あちゃー、倉敷は大観光地なのでホテルは余裕で見つかると思っていたのに、甘かった!
それでも必死になって探しまくると、ここから10数キロほど離れた水島というところでなんとかビジネスホテルに空きを1部屋見つけて確保。危なかったー。
水島に向けて走り出すが、勝手に倉敷の中心で泊まれると思っていたのですでにゴール気分になっていたあとの10キロはかなりしんどい(笑)
どんどん暗くもなってくるし。
空には綺麗な満月が浮かんで来た。
道に何度か迷って、ホテルに到着。
ホテルに着いた時は19時半ごろで真っ暗。
今日は結局216キロ走ったことになる。
この距離は一日で走った距離の最高記録だ。
200キロ越えも、去年の東海道の時の初日の大阪ー名古屋以来だ。
部屋に入って、シャワーを速攻浴びて、水島の街にでる。
もうお腹がペコペコだ。
この水島、港町で昔は多分それなりの繁華街だったのだろう。でも今、すっかり寂れてしまった街という感じだ。
街の中心地、一番のメインストリートと思われる場所でも誰も歩いていない。
いやーゴーストタウンという感じだ。
でも、ホテルの人におすすめされた焼き鳥屋さんの中に入ると、びっくり、中はすごい活気!
街には全然人がいないのに、この人たち一体どこから来たの?っていうぐらい店内は人でいっぱい。しかもさらに、お客さんもどんどん入ってくる。
すごい人気店なのだろう。
なんとかカウンターに一席確保できて、ビールを一気に飲む。
プハー、いやー生き返る。なんともうまい。
そして焼き鳥もめちゃくちゃ旨い。
こういう居酒屋との出会いも、この旅の醍醐味だ。
飲みながら、今日一日の風景を思い出す。最高の瞬間だ。
古い歌じゃないけど、「思えば遠くへ来たもんだー」そんな思いでひとりごちるのが、とても気持ちいいい。
空きっ腹とロングライドの疲れで、いい感じで酔っ払ってしまった。
お勘定をして赤い顔で居酒屋をでて空を見上げると、空には本当に綺麗な満月。
最高の気分!今日はいい日だった。
1日1日、どの日も素晴らしいんだろうけど、今日という日は特別だ。
216キロ、自転車で走った日はしばらくは忘れることはないだろう。
そんな日が満月だというのもとてもいい。
満月を見ながら、体も頭も心もフル回転だった今日の疲れが、一気に癒される気がした。
明日も走ろう!
(旅2:大阪ー広島編)1日目
走行距離216km
[ニホイチ旅全トータル 5日866km]
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