ニホイチ旅50日目(旅15秋田-青森) 秋田市-男鹿半島-能代市
明後日から、1年遅れでの東京オリンピックが開幕するという7月。2年ぶりの秋田へ。伊丹空港から旅たつ。
ちょうどニホイチ旅の50日目にあたる今回は、日本海北上編のラストになる。
JALの荷物検査では、今回は自転車の中の細部までチェックをうけることに。
飛行機はちょうど、新潟あたりからずっと日本海の海岸線沿いにそって飛んでいたので、これまで走ってきた道をずっと眺められるのがいい。全く退屈しなかった。
2年前、ちょうど糸魚川から秋田駅まで走ったルート。見てるだけで色々思い出す。
さあ、秋田到着!
この日は昼過ぎついて、ホテルにチェックインしたあと、午後はずっと秋田駅近くの温泉でゆっくりとした。その時間5時間。サウナではNHKの大河ドラマのイダテンの総集編を放送していた。
おそらくここが秋田一の歓楽街、川反。コロナ禍もあって、ほとんど人はあるいていない。ひっそり。
ホテルはパールシティ秋田。ここもひっそりとしている。
2年前のゴール地点秋田駅に。ここから3日かけて4年前のゴール地点青森駅を目指す。
到着すればいよいよ本州ぐるり1周となる。
関西人の自分には、東北のこのあたりはほとんど縁がないところばかり。
男鹿半島、白神山地、津軽半島を3日かけてまわる予定だ。
すぐに秋田県庁をとおりすぎる。
おもろしい建物。秋田市立体育館とのこと。独特の風貌だ。
道の駅秋田港。マリンタワーがたっている。
ずっと風車が続いている。圧巻だ。
潟上市に。
ずーーーーーつっと風車がはるか先まで続いているのが見える。
こんなに風車続くのは初めてかも。新潟の胎内市も続いたけど、ここまでではなかった。
その先に薄っすらと男鹿半島が見えてきた。
なんか、風車をみていると、はっぴいえんどの「風をあつめて」という歌を思い出してきた。よく考えてみると自転車旅も「風をあつめて」という感じだし、この歌はこの旅に似合うなあと思ったりして。
昔ながらの海の家がずらりと並ぶ海水浴場。コロナで営業していない模様。なんか寂しいなあ。
道の駅天王にピットイン。
なかなか立派な道の駅だ。まだ朝早く、店は閉まっている。
男鹿市にはいる。すごい青空が広がってきた!
まだ全然暑くなくてすがすがしくてよい感じだ。
遠くにナマハゲ発見。
自転車旅で秋田に着たら絶対撮らないとあかん写真!
巨大なまはけと自転車!
寄ってみる。なかなかの迫力。
横はこんな感じ。
後ろも。
男鹿大橋から八郎潟を望む。
20年前、20代の頃、ブラックバス釣りにはまっていた頃があって、その頃、この八郎潟は憧れの土地だった。並木敏成のファンだったし。
結局、その頃八郎潟に来ることはなく、釣りも結局やめてしまったけど、ついに来れたなあ。ちょっと嬉しかったりする。
男鹿市内。
さあ、半島に突入。
道端にあった、なまはげの館。
これはなんかリアルで、今にも動き出しそう。
しかしなまはげって相当怖い。出刃包丁もってるし。
秋田の子どもって、小さい時、こんなのに泣かされて、よくトラウマにならないもんだと思う。
このなまはげの館の横の壁はちょっとアートっぽい(笑)
マンホールもなまはげ。
男鹿街道の歩道。
男鹿半島。いい天気だ。
今日の日本海は穏やかだ。波一つない。
道の駅おが なまはげの里オガーレにピットイン。
真新しくなかなかおしゃれな道の駅。
男鹿半島はサイクリングに力をいれているのか、サイクルステーションなんてのまである。まあ地元のママチャリしか停まってないんだけど。
道の駅の前にいたおばあちゃんが可愛かったので、アイスを買う。
「自転車でどこまでいくの?」と聞かれたから、「青森まで」と言ったら、「ひゃーーっ」って。この反応が楽しい。
アイスはこんなので、名前はババヘラアイス。
「なんでババヘラっていうの」と聞いたら、「ババがヘラで盛るから」だって。
確かにヘラで婆さんが盛ってくれた。
これをフェイスブックに上げたら、かなり有名なアイスだってことがわかった。
半島に入ると、自転車用のマークがある。
鵜ノ崎海岸公園。日本の渚100選らしく、なかなかいい景色だ。
奇岩が続く。カモメもたくさん。
こんなんまでなまはげ。男鹿は徹底してるな。まさに沖縄でのシーサーの扱い。
登りに入る。きれいな景色だ。
ここらあたりから男鹿国定公園になる。
またもや登場。巨大なまはげ。今回は赤鬼だけ。
寄り。大迫力!!
このなまはげすぎたら、ゴッツ急激な登りに!
登ってきたー! 一気に汗が吹き出る。
いい景色だ。
おそらくここが本日の最高高度。194メートルしかないんだけど、坂の角度がきつくてかなりこたえた。
太陽がギラギラで暑くなってきた。でも風自体は冷たくて心地よい。
一気に下る! 最高。
アップダウンが続く。すぐに息があがってしまう。
昔はもっと楽だったのになあ。コロナでフルマラソンもないし、最近はランニングもさぼり気味だしなあ。
とここらで、フラフラはしっていると、埼玉からきたというロードバイカーのおじさんに声をかけられてしばらく一緒に走ることに。
おじさんも輪行で全国を自転車旅をしているとのこと。昨日は鳥海山にのぼって、今日は男鹿半島を1周。明日は田沢湖へいくとのこと。しばし全国の道の情報交換を。
同じ趣味の人と話すと盛り上がるなあ、最高。
うまれは神戸の人らしく、大阪の十三から来たというと「やまもとのねぎ焼きやん!」って(笑)男鹿半島でまさかそんな話になるとは。
戸賀湾展望台。
ここでおじさんと、お互いの旅の安全を願って別れた。
と、ここで見る予定だったゴジラ岩を完全に過ぎてしまっていることに気づく。
おじさんとの話に夢中になりすぎてたな。
まあ楽しかったからよいか。
男鹿水族館GAOに到着。
かなり有名な観光地らしく、車がいっぱい。
時間の都合で水族館の中には入らず。
どなたかの自転車日本1周ブログに載ってて、行きたかった食堂う「くいしんぼう男鹿ジャン」を発見。少し早いけど、お昼ごはんにすることに。
地魚日替わり定食を注文。
運んできてくれた店員さんに「ごはん大盛りにしときましたからあ!」って、頼んでないののに気前いい。
店内にはずっとクレイジーケンバンドの曲がエンドレスで流れていて、横山剣の声が男鹿ジャンって言葉にあいすぎる!
飯は最高にうまかった。めっちゃいい店。
男鹿ジャンの前は小さな海水浴場。静かでいい感じだ。
男鹿半島の先端、入道崎へ向かう。また登りだけど、飯くったから元気!
4月に走った沖縄北部を思い出す。手つかずの自然がそのまま残っている。
開けた! 日本海広い!
先端、入道崎に到着。灯台のボーダーが目立つ。
北緯40度線モニュメント。ニューヨーク、北京と同じ緯度だそう。
さすが連休二日目。たくさんの観光客で賑わっている。
お店屋さんの前にはそれぞれのなまはげが。
ここのは音付きでずっと叫びつづけている。「なぐごはいねかー」
こっちのなまはげはちょっとファンキー。
色々つけすぎて、なんかようわからんようになってるけど。
こっちのやつは、間に犬がいることでなごみ系になっている。犬、偉大!
名物だというなまはげアイスを食べたかったけど、行列で、断念。
入道崎を出て、しばらくはしると。男鹿温泉郷の入り口にまたしても巨大なまはげ。
正直もうなまはげ見すぎて、食傷気味(笑)
きれいな田んぼ道に。風で穂がさわさわとなっているのが、みているだけで気持ちいい。さっき温度計見たら29度。徐々に上がってきたけど、まだ心地よい。
男鹿半島の北側は比較的ゆるやかで小さな集落をいくつか抜ける。
ここは北浦。半島も終わりに近く、これから走る本土の能代が見えてきた。
2時近くになって、気温が33度まで上がったてきた。さすがに暑くなってきたので、自動販売機のあった豆腐屋さんの日陰で長い休憩。汗がとまらない。
休憩の合間に、シューズのクリートを付け直す。お昼食べてから急に甘くなったので。
田舎道になってきた。いい感じ。
日本人はやっぱりこういう光景が滲みますです。
うおーーーーー、っとここにきて道を思い切り間違えていることに気づく。
真逆はしっているし。さっきの田舎道自体が間違えだった(笑)
間違ったところまで戻る。国道101号線で能代へ行くのが正解。
間違った方向に4キロほど行ってたので、戻り含めて8キロロスしたなあ。しかしよく気づいてよかった。もうちょっとで男鹿半島の入り口までもどるとこだったよ。
半島を出て、本土に戻ってきた。これから行く道がずっと見渡せる。またもや先の先まで風車が続く。
ふりむいて男鹿半島を見たら、さっきまでいた入道崎が遥か遠くに見える。
風車道。意外とアップダウンが激しい。
もうずっと風車。
今日は風車⇒なまはげ⇒風車、ってな一日だな。
ここも八郎潟の一部なのかな。西部承水路。
バスボードがのんびり浮いている。いいなあ。
水路沿いを走る。真っ直ぐな道。
圧巻の田園風景が。あきたこまちかな。
県道42号線。男鹿八龍線。もうとにかくまっすぐな道。
ずっと田んぼが続く。
しかしこの道、ずっとまっすぐ。延々まっすぐ。
山頭火の俳句「まっすぐな道でさびしい」の世界だなあ。
道端に木がやたら倒れている。風が強いところなんだなあ。
そりゃ風力発電するわけだな。
根っこごと倒れている木もある。
八龍で7号線に戻る。
久しぶりにコンビニと信号を見た。
コンビニでラスト20キロの補給。
普段なら絶対食べない超カロリーパン。
まあ、今日はカロリーすごい使ってるのでOKということで。
甘いけど、胃袋に沁みる。
能代市に入った途端。でっかい龍がお出迎え。
能代市街。
フェイスブックで友人が教えてくれたところによると、ここ能代はバスケの聖地とのこと。スラムダンクの秋田代表山王工業高校は、能代工業高校がモデルとのこと。
バスケやっている人は「能代」って聞くだけで、ビクってなるらしい。なるほどねー。
能代大橋を超える。
米代川。やっぱ川は旅情があるなあ。
夕暮れの遠くの川。思えば遠くへ来たもんだ、という心持ちになる。
能代大橋は立派な橋。
橋の真ん中から。大きな川だ。
本日の宿、湯らくの里のしろに無事到着。
部屋はこんな感じの和室。
コンビニでご飯を買ってきて、夜はひとりで東京オリンピックの開会式を見ました。
ちょっと忘れられない夜になったかも。
ニホイチ旅50日目(旅15秋田-青森) 秋田市-男鹿半島-能代市 140.6km
[ニホイチ旅全トータル50日目]7937.2km
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