ニホイチ旅34日目(旅10鹿児島-大分編DAY3)臼杵市-宇佐市
東九州旅3日目、最終日。
今日は夕方までにゴールの宇佐に着きたい。
まだ夜明け前の薄暗い朝5時30分にスタート。
朝はひんやりしている。
昨日は内陸ショートカットをして昨夜はちょっと悔やんでしまったので、今日はやはり海沿いにこだわって行きたいと思う。
ホテルを出ると田んぼに大勢の案山子が並んでいるのが見える。
なんとなく応援してくれているように見えなくもない。
臼杵に入ってからずっと看板が出ていた臼杵石仏というのに寄り道してみたけど、入り方がわからなかった。まだ営業時間前だし。
夜明け。太陽が登りはじめた。
朝の217号線はとても静か。
佐賀関半島に入る。なかなか神秘的な朝の景色。
反対側はこんな感じ。
久しぶりに海が見えてきた。
朝一番はちょっと曇っているけど、きれいな朝だ。
黒島。
佐賀関半島はずっと気持ちのいい海沿いの景色が続く。
道もきれいで走りやすい。
屋上浦港。
自転車旅でなければ一生来なかったであろう小さな港町。あたりまえだけど、こんなふうに一生行くことができない町が日本中にいっぱいあるわけだ。そういうところに自転車旅なら少しでも多く行ける。それはやっぱり嬉しいことだ。
気持ちいい道だ。やはり早起きで走る道は最高だな。
記念写真。「大分やすらぎの道」との看板が出ていた。
確かに気分が安らぐ気持ちのよい道だ。
蔦島。
意外にも佐賀関半島の先端は工場地帯だった。
また佐賀関は龍馬ゆかりの地でもあった。
なんでも龍馬、九州初上陸の地だとか。
大きなタンカー船が停まっている。
佐賀関トンネル。けっこう長いが、安全な歩道がある。
道の駅佐賀関にピットイン。小さなかわいい道の駅。
朝早いので、まだお店は空いてなかった。
道の駅の裏からは大分の工場地帯が見える。
初めてくる大分。大分って温泉のイメージなので、こういう大きな工場地帯があるのは少し意外な気がした。
大分市に入る。城原。
大野川。
大野川の橋の上からの景色。雄大な景色だ。
続いて乙津川。
写真はうまく撮れなかったけど、大分の沿岸部は大きな工場コンビナート群が並ぶ。
なんとなく、広島や山口あたりに町に空気感も似ている気がする。
恋の街、大分。そうだったのか、初めて知った(笑)
そういえば高校生のとき、大分からすごい可愛い転校生の女の子が来たのを思い出す。
速攻デートに誘って、速攻フラれたけど。苦い思い出。
平和市民公園というのがあって、なんとなく広島っぽい町なので、広島の平和公園見たいなのをイメージして寄ってみたけど、全然違った。
なぜか風車とかオランダ(?)風。
オランダ風(?)と思いつつ、外観はチャイナ風。
なんだろ、世界の色々な要素を詰め混んで、平和をアピールしているのかもしれない。違うか。。。
大分川。大分県の中心部に。
大分城趾。
城はすでになくなっているのだが、名残を鉄柵で表現していた。
後から大分の友人に聞いたところ、これを使ってプロジェクションマッピングをちょうどしているときだったらしい。
大分の大通り。ここを抜けて別府へ向かう。
大分市から別府市に向かう国道10号線は、海沿いの開放的な気持ちのいい道!
でも、ふっと道の反対川、海側のほうを見ると、自転車でスイスイ走っている人が何人か見える。どうやら海側にはサイクリングロードがあるらしい。
どうせならそっち走ればよかった!
と思って、しばらく走っている歩道橋発見。
海沿いに行こう。
歩道橋の上からみた別府側。
いい天気なってきた。
こちらは反対の今走ってきた道、大分側。
歩道橋渡って海側に出ると、こんな感じのサイクリングロードが。
これは気持ちいいな。海風が涼しくてとても気持ちいい。
このあたりは自転車乗っている人がたくさんいた。
あまり九州では、ロードバイク乗っている人見かけなかったんだけど、大分県に入ってからはさっきの佐賀関やこの道など、ローディーを多く見かける。
あとで友人に聞いたところ、大分県は自転車での観光地化に少し力を入れている模様。こういうところも尾道あたりとちょっと似ていて、大分と広島がなんとなく似ているように感じるひとつの要素なのかもしれない。
高崎山が美しい。
田ノ浦ビーチで小休憩。
雰囲気のあるいいところだ。
今日もやっぱり暑いので、とにかく水分を大量に摂る。
今日は3連休の最終日。いいお天気だし。車は大渋滞している。
そんなこんなを通り過ぎると、別府市内に。
来た来た別府!
別府駅到着!
この銅像の人は、別府の町を作った人であり、観光バスにバスガイドを初めてつけた人らしい。観光の神様的な人とのこと。
別府駅では、別府の友人が二人待っていてくれた!
友人は別府の駅モールでお店をしているので、少しそこに寄らせてもらい、労いと大分の情報を教えてもらう。
あまりこの自転車旅では人に会わないんだけど、今回のように友人にあったりすると新鮮で楽しい。こういうのもいいな。
かぼすドリンクを2本もらい、一気に2本飲んだ。美味しかったー!
Fさん、Yさん、ありがとうございました!
別府港。
サンフラワー号が停留中。
そうか、大阪南港と別府港はサンフラワーで繋がっているんだ。
これ乗ったら、大阪帰れるぞ。
せっかくの別府、温泉にも入りたかったけど、それは次回のお楽しみに置いておいて、今回の旅のフィナーレ国東半島へ向かう。
この国東半島をぐるりと回れば、ゴールの宇佐だ。
前方に国東半島が見えて来た!
国東半島の入り口。日出町。
堀交差点。
実はここからゴールの宇佐はもう近い。左に行けばわずか30キロで宇佐だ。右に行けば半島をぐるりと周るので80キロ。今回は国東半島周回コースでいく。
国東半島に入ると、すぐに空港道路があるので車はそっちに行ってしまう。なので交通量はがくんと減る。そして景色も一気に町から田舎ののんびりした風景に変わる。
走っているとなんかよく知っているような感覚になる。どこかと似ている。
そうだ、これは淡路島に似ている。アワイチ(淡路島一周のこと)でなんども走った淡路島に、景色と匂いが似ていることに気付く。
杵築城。
国東半島に入ってから風がずっと逆風だ。これがけっこうきつい。
写真では分かりにくいが、岩の上に屋敷がある印象的な景色。
国東市安岐町。あいかわらず風が逆風で、ここまではのろりのろりと来た。
安岐川。
大分空港を通り過ぎる。
大分空港を越えると少し風が止んだ。少し楽。
このあたりもなんとなく淡路島に似ている。
田園風景。
道の駅くにさきにピットイン。
この道の駅にはサイクリングターミナルというものもあった。国東半島がサイクリングに力を入れているらしく、こういうのも淡路島との共通点。
国見町。このあたりで、残り60キロだけど、電車まで4時間。まあまあ時間に余裕がないと気づき、ここからは真剣モードに漕ぎ出す。ちょっとしたアワイチ状態(笑)
真剣モードになったため、国東半島の後半は写真少なめ。
海沿いの道が続く。まあ景色は淡路島だな(笑)
道の駅くにみにチェックイン。水分補給だけ。
国東半島、後半はトンネルが多い。ずっとトンネルに連番がふってある。どれも短いもので危険な感じではないが、11番目の新竹田津トンネルは長かった。
交通量はかなり少なく安全ではあるが。
国東半島もだいぶん終わりに近づいて来た。
後半はそれなりにアップダウンがやってくる。
この辺りから、国東半島の最初の逆風とは反対に、思い切り追い風に変わりぐんぐんスピードが出た。楽々!
恋叶ロードって名前が付いているらしい。アップダウンの道が続く。
夕日の名所らしい粟嶋公園。
恋叶ロードって名前は、ここに縁結びの神様があるかららしい。
曇ってはいるが、晴れていたら確かに夕日はきれいそうだ。
国東半島も終了。海の向こうにうっすらと見えているのは、本州山口県かもしれない。
今回の旅もいよいよ終わるな。
豊後高田市へ。
やたら途中から、昭和の町豊後高田って看板が出ていて、興味深っかたので寄ってみた。
町の商店街を昭和テイストにして町おこしをしているらしく、昭和を知っている自分にはなかなか懐かしく楽しかった。
ちょうど商店街の入り口のところに放し飼いの柴犬がいたのだが、そいつけっこう吠えながら追いかけてきて、そんなところまで昭和していた(笑)
町の展示館もあったけど、時間の都合でパス。
なかなかおもしろいところだ。
これも展示のひとつなんだろうけど、この土管のある公園。ドラえもんだな。
時間もなくあまりゆっくりは見れなかったけど、面白くて懐かしいところだった。
こういうところはずっと残して欲しいな。
と、豊後高田をすぎると、ついに来た!
本日のゴール地、宇佐!!
単純にすごく嬉しい。
宇佐は思っていたより、ずいぶん田舎で田んぼが広がる、こんなところだった。
宇佐駅の裏側の風景。きれいな田んぼ。
17時00分ジャスト!宇佐駅に到着。
宇佐到着後は、別府の友達に教えてもらったお風呂に。
宇佐の駅前にあると聞いていたので、普通に町の銭湯があると思っていたんだけど、来てみたら、なんと上品な貸切温泉!
お風呂に入る前に、自転車を片付ける。
一人で温泉を貸切状態。
おんせん県という名前も持つ大分県。今回は温泉は諦めていたんだけど、最後の最後に温泉を満喫。いやー、町に普通にこんな立ち寄り湯があるなんて大分県、最高かもしれない。
3日間の旅の疲れをすっかりおとした。
お風呂から上がって、すっかりテンションが上がってしまったので、女将さんに
「三日かけて、鹿児島からここまで550キロ走って来たんですよ」と話しかけてみた。
すると目をまるくしてびっくりして「好きでやってるんでしょうけど、好きにもほどってものがありますわ」と呆れられてしまった。
実はこういう呆れらる瞬間っていうのが少し気持ち良かったりする(笑)。
来月10月は、この宇佐からスタートで長崎まで走る予定。
この立ち寄り温泉は宿泊施設もあるらしいので、事前宿泊するとすればここがいいなあと思ったりする。
ひとつ残念なことは、宇佐に付いたら食べようと思っていた三大とり定食の唐揚げ定食は、周りにご飯を食べるところがジョイフルしかなく諦めたこと。
次回来た時は食べれたらいいな。
すっかり気持ちよくなって温泉を後にして、宇佐駅に戻る。
電車を待つ間、宇佐のマークがアメリカ国旗に似ていることに気づいた。
そうか宇佐、USAね。
でも全然、宇佐はアメリカっぽさゼロでちょっとそこにウケた。
今、流行っているDA PUMPにここで歌ってほしいな。
今回の東九州旅もこれにて終了。
スーパーソニックで小倉まで。そこから新幹線で大阪まで帰る。
また一ヶ月後、ここに戻ってくる予定。
三日間の走行距離は560キロで、東海道の500キロを超えた
三日間の獲得標高は3970mで、富士山の3800mを超えた。
今回もよく走ったなあ。
今回、人生で足を初めて踏み入れた宮崎県と大分県。とても印象的で大好きな県になった。天気にも恵まれたし。また必ずや、再訪したい場所だ。
やっぱり自転車旅は楽しい。ホクホクした気分で帰路についた。
ニホイチ旅34日目(旅10鹿児島-大分編DAY3)臼杵市-宇佐市 176.9km
2日間トータル 559.2km
[ニホイチ旅全トータル 34日目5554.5km]
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