ニホイチ旅41日目(旅13糸魚川-秋田編)新潟県糸魚川-長岡市寺泊
5月に行った四国一周旅がまだ半分で止まっているけど、その続きは10月にいくことにして、9月のシルバーウィークの3連休は、これまた途中で止まっている日本海側の旅にいくことにした。
10月の東北はもしかしたら寒いかも?という判断で。
日本海側北上の旅は、二年前の糸魚川で止まっている。
今回はその糸魚川から、新潟、山形と経由して秋田までいく予定。
ちょうどお米の収穫時期でもあるし、今回は日本の米どころ巡りの旅という感じか。
早朝の自宅最寄駅の始発で。今日から三連休の休みなので、駅は誰もいない。
梅田から始発のサンダーバードで。
金沢で乗り換え。
金沢駅の乗り換え口は登山客でいっぱい。
さて二年ぶりに糸魚川に戻って来た。
さっそく自転車を組み立て、10時35分スタート。
空は眩しいほどの青空。
二年半前の富山の旅のとき、大雨土砂降りに当たってリタイアしたときに、真っ白な何も見えない景色の中で寒さに震えながら電車を待ってた駅が、糸魚川駅。
今日の糸魚川はそのときと180度真逆の光景。
心の底から嬉しくなる。
駅からたった400メートルで日本海に出る。
今日の日本海は波もなく、穏やか。
今回は基本的に3日間、ひたすら海沿いを走っていくことになる。
まっすぐな道。車も少ない。
8号線。
今回もFacebookでリアルタイムに旅の模様をアップしながら走っていると、新潟の友人から、くびきの自転車道を走ってみてはとの提案。
この自転車旅中は、基本、地元の人に従うことにしているので、さっそく行ってみる。
西尾さん、ありがとう!
とても走りやすい自転車専用道。スイスイ。
ところどころに、自転車専用トンネルがある。8号線で飛ばしているトラックの脇を通り抜けるより、よっぽど安全。
中は真っ暗。
通行時間が書いてあるのが珍しい。
能生。
くびきの自転車道、とても快適。
車より高い位置を走るところもあって、景色もグッド。
今日の日本海、ほんときれいだ。
大抜トンネル。入る手前10メートル付近から、中の冷気が伝わるほど涼しい。
中は、完全なら天然クーラー。というか冷蔵庫の中のよう。ひんやり。
くびきの自転車道、おすすめ。
自転車道終了。快適でした。
ちょっと海を見ながら休憩。
直江津の町に入る。
直江津、関川。
実は、直江津にはちょっといわくがある。
初めて自転車で遠くに行くのを意識したのが実は小学校のとき、学校の映画鑑賞会で見た「走れトマト」という映画。
これ文部省推薦の児童映画なんだけど、内容は小学生数人が子どもだけで遠くまで行くというロードムービー。そのゴール地点がここ直江津だった。
映画の内容は、東京から直江津まで自転車走るということ以外は何も覚えていないのだけど、ラストシーンが直江津の日本海沿いを自転車で走っているシーンで、そこだけは今でもはっきりと覚えている。
当時、小学生だった自分は、めちゃくちゃこれに憧れた。うわー、こんなんしたいって。
もしこの「走れトマト」という映画を観てなかったら、こうやって自転車で日本中を旅してみようなんて、もしかしたら思っていなかったんじゃないかなあ、と今でも時々思ったりする。
だから、その映画のゴール地点だった直江津に、四十年の時を経て、自転車で来れたのはちょっと嬉しかったりする。
直江津でジーンときた。
上越市内。
実は、二年半前、大雨で富山の海岸でリタイアしてたとき、目指してたのが上越市にある友達がやっている酒屋さんだった。
今回、二年半ぶりのリベンジのため、海沿いを離れて内陸部の友達のところに向かう。
海沿いを離れると、稲穂の海が。こちらもいい。
すごい。町名が田園。
確かに田園風景が広がる。
思わず玉置浩二のあの歌が脳内再生。
田園の交差点の周りはこんな感じ。まさに嘘偽りなし。
気持ちのいい風景が続く。車がないとすごく静か。
虫の声と、遠くの稲刈り機の音だけ。
友達の酒屋さんに到着!
地元のお酒がぎっしり。
お土産のパンダ笹団子いただきました。
疲れた身体に染みるほど、美味しかった!
ほんの30分ほどお邪魔して、名残惜しいけど、すぐに旅たつ。
まだまだ今日のゴール地点は先。
帰りも田園風景。
友人に教えてもらった道、火野正平さんがこころ旅で走ったという県道129号線に寄り道。古い昔ながらの木造建築の家が続く。途中人魚伝説公園ってあった。少し気になる。
柿崎。
坂を下ると再び日本海へ。今日はここからずっと海沿いの予定。
日本海沿いに、線路と8号線がパラレルでずっと続いて行く。なかなかいいロケーション。
でも、思いっきり向かい風……進まん…。
本日初の峠道。米山峠。えんやこら。
峠の上の米山トンネル。
さらに峠を登り、米山大橋。
大橋からの景色。
一気に下って行く。
柏崎日本海鮮魚センター。
ミュージシャン人形館っていうのがあった。これまた気になるなあ…。
さあ、柏崎の街に下ってきた。
鯨波の交差点のクジラ。時間によっては潮をふくとか、ふかないとか?
夕陽の街。柏崎。海浜公園に夕陽が迫る。
柏崎といえば、知る人ぞ知る、ここ。シーユース雷音。
名前は随分前から知ってるけど、初めてきた。
おっと、これまた知り合いの会社!
柏崎原発が、迫ってきた。
このあたり、おそろしいほど静か。
原発周りの鉄条網はこれまで見たことないぐらいにすごい。
いやはや。
そんなこんなで、日本海に夕陽が沈んでいく。
波の音も大きく聞こえる。
あまりにきれいなので、もう一枚。
あっという間に沈んでしまった。
さあ、暗くなってきた、本日のお宿は30キロ先。
ザ・マジックアワー。
自転車旅、一日中自転車漕いできて、この時が至福のとき。
道の駅天領の里にピットイン。
残念ながら閉まっている。
海はまだすこしだけ陽が残っていた。
まだ19時前なのに、完全に真っ暗になった。秋の自転車旅はこれが辛い。
波の音と鈴虫の音だけが響く海沿いの道をひたすら漕いでいく。
やっと本日の目的地、寺泊の街に到着。
柏崎を出て、40キロぶりのコンビニ。なんだかホッとする。
このコンビニの前で、からあげくん食ってたら、ちょっと凶暴な野良猫に襲われそうになった、かなり怖かった。
大河津分水路にうつった満月がきれいすぎた。
今日の1日の疲れが、この光景ですべて吹っ飛ぶんだ!
19時30分、ホテルに到着。
大浴場に入って復活。
今日は135キロと距離も短めでアップダウンもほとんどなしで、脚は全く疲れていない。ただ昼は暑かったー。明日は山形酒田を目指す。
ニホイチ旅41日目(旅13糸魚川-秋田)新潟県糸魚川-長岡市寺泊 135.3km
糸魚川-秋田3日間トータル 135.3km
[ニホイチ旅全トータル 41日目6618.6km]
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