ニホイチ旅39日目(旅12四国一周前半)香川県高松-徳島県宍喰
四国一周旅。2日目。
朝6時に高松を出発。朝は少しひんやりしている。
昨夜はボロキレのように眠ったので、スッキリしている。
今日は一日、徳島県を端から端まで走ることになる。
徳島は自分の父の出身地でもあるので、自分のルーツでもある県。
でも父は6歳の時に亡くしてしまったので、ほんの子どものときに帰ったくらいで今はほとんど疎遠になってしまっている。そんな県を数十年ぶりに、自転車で端から端まで走ってみるというのもなかなか楽しみではある。
高松名物の、長ーい商店街。
朝早いので、ほとんど人はいない。
すぐ近くに高松港があるので寄ってみた。
小豆島行きのフェリーには朝早くからすでに行列ができていた。
このあたりは自転車で走っている人がとにかく多い。
さすがサイクリング王国四国。
まだ空いている11号線を東へ向かう。
気持ちのいい朝だ。
新川。二両編成の電車が走っていく。
高松、町なのにちょっと意外。
道路には四国1周の案内。
山の稜線がなかなか面白い。
源平の里むれにピットイン。
朝早かったので、スタンプは押せなかった。
さぬき市、ことでん志度駅。
こころ旅で火野正平さんがやってきそうな駅だな。
さっき新川で見た二両編成の電車はこれだったんだな。
この駅は終点。
一部にいる終点マニアが喜びそうな駅だ(笑)
天野峠越え。
羽立峠。
この峠を超えたら先に海が見えた。
津田の松原琴林公園。
東かがわ市に。
三本松駅。
湊川大橋。
なんかとても静かなところ。
自転車のいいところはエンジン音がしないので、こういうところで車が通らないと、とても静かで、風とペダルを漕ぐ音と鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえなくなる。
癒される。
讃岐相生。海沿いにでた。
相生っていうくらいだから、向かいの本州側は相生になるのかな。
うん、多分それぐらいだな。
ここで香川県、終了。
グッバイ香川。思い出深い県になった。
そして徳島県へ。来たぜー。
鳴門の海。
三津トンネル。歩道ありの690メートル。
ちょっと曇ってはいるけど、いい感じだ。
このあたりの道はとても走りやすい。信号もないし。
しかし東かがわあたりから全くコンビニがない。
ちょっと腹減ったので補給したいんだけどな。
きたなだ海の駅にピットイン!
海鮮の類の海の幸がウリのところなのに、なぜか鳥の唐揚げを食べる(笑)
海の水はこんな感じ。きれいだ。
まだ10時過ぎだというのに、大行列ができていた活魚料理店。有名なところなのかな。
このあたりだと、関西からでも日帰りこれる距離。
また来てみたいな。
このあたり潮の香りがすごいした。
ショートカットの道もあったが、せっかくなので鳴門スカイライン経由で。
思ってた以上の登り道。えんやこら。
登る、登る。
小鳴門海峡。登ってよかった。美しい景色。
と、思うとまだまだ登る。
これはきつい。
四方見展望台に到着!
なかなか、絶景。
堀越海峡。
ウチノ海に浮かぶ無数のたくさんの船。
これなんだろ、なんかの養殖(ワカメ?)でもやっているのかと調べてみたら、どうにも釣り船らしい。ちょっと驚いた。
一気に降って来たところには、大塚美術館が。
このあたり大混雑!
去年の紅白で米津玄師がここで歌って、来場者がうなぎのぼりとは聞いてたけど、ほんとだった。
何年か前、この美術館に車で来た時があって、その時はさほど混んでいなかったんだけど。
大塚美術館。
鳴門大橋が見えた。
鳴門大橋の向こう側は淡路島。
淡路島一周はなんどもしたことがあるので、あっちの対岸からこっちをみたことはあるのだが、今回は逆。
対岸の福良海岸は、この前までやってた朝ドラのまんぷくのオープニングで、安藤さくらが歩いている海岸。
しかし、大塚美術館への渋滞の列がすごい。
行っても行っても終わりがない。
車のナンバー見てみると、ゴールデンウィークを利用して全国各地から来ているのがわかる。米津玄師はもう名誉徳島県民だな。
鳴門大橋が一望できた。
鳴門から徳島市方面へ。
大塚食品の看板を見たら、鳴門に来たという感じがする。
まずは旧吉野川を超える。
そして、吉野川。
相変わらずすごい大きい。
数年前、とくしまマラソンでひたすらここを走った。
この歩道、足元がスカスカで高所恐怖症にはちょっと怖い。
しかし、なんとも雄大な川だ!
徳島城跡の西の丸橋から。
眉山が見えた。
徳島駅到着!
なんか嬉しいな。自転車で来たよー。
駅前では阿波踊り。
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿保なら・・・。
徳島城跡。
徳島、子どものころちょっとだけ来ただけなのに、なんか落ち着くのはなぜだ。
明らかに他の地方都市とは、肌の感覚が違う気がする。単なる思い込みのようなものかもしれないが、少し不思議な気がする。
お、眉山ぜんたいが見えた。
徳島県庁。
徳島市内はちょっと渋滞中。
ここからは55号線で室戸方面に南下していく。
義経橋。さっき通ったのが源氏橋。
このあたり源氏に関する地の模様。
そういえば、源平の里って道の駅もあったな。
今日は距離もあるので、時間短縮のためコンビニでお昼。本日二度目。
(徳島ラーメンもかなり惹かれはしたが、、、)
暑くなって来たのでアイスも。
55号線は道が広くて走りやすい。
そしてこの辺りはなんもない。ちょっと退屈ではある。
ただ、空は広い。
阿南市。道の駅公方の郷なかがわにピットイン。
そうだ、阿南市といえばあごひげアザラシのナカちゃん。思い出した、テレビで見たことがある。
那珂川に迷い込んだアザラシが人気者になったんだ。
道の駅の中もナカちゃんのギャラリー状態。
那珂川。ここにナカちゃんがかつていたんだな。
ずっとこんな感じ。
やっぱりちょっと退屈、この辺り。
だいぶ田舎になって来た。
匂いが田舎の懐かしい匂いに。
星野峠。
高速の日和佐道路が平行に走っているので、車はそっちに行ってしまって、峠の飛ばし屋がたまにくるぐらいでほとんど車がない。不気味なほど静か。
なかなか山深くなって来た。
静かあ。川のせせらぎの音だけが聞こえる。
道の駅、日和佐にピットイン。
日和佐。とても静かでこじんまりとしたいい場所。
ここはトライアスロンもやっている場所で、名前だけは昔から知っていたんだけど、初めて来た。
本当はこの日和佐で今夜は一泊したかったのだけど、宿がどうしても取れなかった。
海岸にも行って、ちょっと観光もしたかったんだけど、日の入りまでに本日の目的地の宍喰まで行きたいので、また日和佐は次回ゆっくりくることにしよう。
日和佐トンネル。690メートル。疲れているし、右側の歩道を行くことにする。
峠ふたつ。
150キロ以上走って来てこの時間の峠はきついな。
歩道にグリーンのラインが入っているのだが、これはお遍路さんが歩く道の印出そう。このあたり、やはり四国は気が利いている。
牟岐町。
峠を降りてきて、お腹空きまくったところに、コンビニ!このコンビニはでかい!まるでオアシス。
ラスト腹ごしらえして、残り20キロに備える。
海に出た。阿南海岸。
夕闇で美しい。
海部の町。すっかり陽が落ちてしまった。
結局、真っ暗、もうちょい。
最後の道の駅、宍喰に到着。
徳島県、最後のスタンプを。
なんとここ宍喰は名将上田監督の出身地ということで、記念館があった。
道の駅の隣が本日のホテルだった。
ゴールデンウィークで、ほとんどどこも宿が取れなくて、ここになったんだけど、着いてみるとめちゃくちゃ豪華なホテルだった。
この辺りサーフィンのメッカのようで、若い人、サーファー達がいっぱい。
すごい田舎だと思ってたのにそれにも驚く。
ここのホテルもロードバイクだというと、昨日に続いて、当たり前のようにロビーの中に自転車を入れてくださいと言ってくれた。
いやー四国、自転車王国を全国に向けて発信しているの伊達じゃない。
全国色々回ったけど、中に入れてくれたのほんと数軒なのに、それが二夜続くとは。
で、何かの間違いなのか、部屋がデラックスのツイン。めちゃくちゃ広い。
値段安かったのに、何かの間違いではなかろうか。
しかも部屋の前は海。なんか一人で泊まるの、もったいないな。
ホテルには大浴場もついていて、そこでゆっくり。
今日は179キロ。思ってた以上に高低差があって結構疲れた二日目だったな。
ニホイチ旅39日目 (旅12四国一周前半DAY2) 高松-宍喰 179.5km
[ニホイチ旅全トータル 39日目6341.5km]
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ニホイチ旅38日目(旅12四国一周前半)愛媛県今治市-香川県高松市
新年号令和の初日である5月1日の15時。
ゴールデンウィーク真っ只中で大混雑の新大阪駅を抜けて、愛媛県の今治市へ向かう。
去年10月の長崎より半年ぶりにニホイチ旅の再開。
今年の連休は最大10連休と大型連休なので、一気に六日かけて四国一周ということも考えたけど、あいにく前半が雨、さらに47歳の自分の体力考えても、6日連続で毎日150キロというのはちょっと無茶かと、3日づつの二回に分けて行くことにした。
今回は前半、今治から高知までを予定。
細切れでのんびりやっているこの旅も、五年目突入で今日で38日目。
岡山までは新幹線。
岡山からはしおかぜに乗り換え。
本当は出発地点の今治に泊まりたかったのだが、今治のホテルが取れなくて、少し離れた新居浜のホテルに。新居浜の駅から離れているので、タクシーで移動。
タクシーは地方のタクシーのイメージそのまんまで、演歌をフルボリュームでかけた気のいいおじさんの運転手だった。
明日の朝も、タクシー会社に連絡してくれればどんなに早くても迎えに来てくれるという。
新居浜のホテル。
一夜開けて、新居浜から始発電車に乗って出発地点の今治まで。
夜は相変わらず楽しみすぎて、あまり眠れなかった。遠足の前の子供みたいだ。
でも、いくつになってもこういう気分が味わえるのは嬉しいもの。
駅のホームで朝日を拝む。
今治に着いて、自転車を組み立て7時30分スタート。
昨日までの雨模様と打って変わって快晴!
今日はここから香川県の高松まで目指す。
実はゴールデンウィークの自転車旅は二年連続で途中リタイアしている。
一昨年は富山で大雨でリタイア、昨年は三重で自転車トラブルでリタイア。
このジンクスを今回は断ち切りたいもの。
今治駅。
この今治は、しまなみ街道を尾道からスタートした時のゴール地点にもなる。
ゴールデンウィークなので、この今治からスタートして尾道を目指すサイクリストがいっぱいいた。もちろん、四国一周を目指す人もいるだろうが。
しまなみ街道は三、四年前一度走った。またもう一度走ってみたい。
駅を出てすぐ、今治市役所。船のプロペラかな?
この旅最初の川。蒼社川、。
今治藩主の墓だって。なんかざっくりしているなあ。珍しい。
四国は自転車王国を目指しているので、道の駅も自転車に優しい。
お遍路さんのように、すべての道の駅で自転車スタンプを押すようになっている。
四国一周サイクリングのサイトに事前申し込みをしておくと、サイクリングウェアとスタンプ帳、地図が送られてくる。
サイトはこちら
せっかくなので、事前登録して楽しんでみる。
四国一周すると証明書と記念リングがもらえるらしい。
なかなかこういうのも楽しい。
西条市。ここで初めて海沿いにでた。
国道196号線。
石鎚神社。
加茂川橋。
国道11号線に入る。
新居浜市に入った。このあたりは道が広くなって、綺麗な舗装されたばかりのきれな道。とても走りやすい。
自転車に優しい道。最高に走りやすい。
つい数時間まで泊まっていた新居浜市に戻って来た形に。
新居浜市はかなりの街で、車の交通量も多い。
四国中央市へ入った。
四国中央市は紙の町で有名。製紙工場がたくさんある。
町の中央には紙の神様である三島神社。ちょっとダジャレみたいだ。
大王製紙工場が近づいていきた。
なかなかすごいな。
おが屑? 木屑?
すごい木の匂いがする。
これから髪ができるのか。
四国中央市、伊予三島。
ここま書道パフォーマンス甲子園の発祥の高校があるのを思い出した。
そう言えば、実話を元にした映画「書道ガールズ」もここでロケしてたな。
映画、随分前に見たはずだけど、ほとんど覚えていないな。
成海璃子が製紙工場をバックに立ってたシーンだけはちょっと覚えている。
瀬戸内の町は青春映画によく似合う。
道の駅、とよはまにピットイン!
やっと瀬戸内らしい海が見れた。
せっかく香川に来たので、お昼は迷うことなくセルフうどん。
だいぶ前から腹は減っていたけど、愛媛県のうどん屋で食べるのはなんか負けた気がするので、ずっと我慢をしていた。
とよはまの道の駅の前にもうどん屋があったけど、すごい行列だったので、ちょっと離れた所に。
観音寺市豊浜。海沿いの気持ちのいい道にやっとでた。
このあたりは大平元総理大臣の地元らしく、大平総理像、大平総理のお墓、大平記念館と目白押し。はては通りの名前まで大平通り。
観音寺駅、到着!
ここは大林宣彦監督の「青春デンデケデケデケ」のロケ地。
この映画は大林監督の映画の中でもダントツで一番好きな映画。
DVDも持っていて、なんども見返した。
だから、今日はここに来るのがかなり楽しみだった。
ロケ地聖地巡りします。
(ちなみに観音寺駅も映画に出て来るけど、ここの駅ではなく、別の駅を利用したとのこと)
観音寺町の商店街。
おそらく主人公が初めてギターを買うところ。
思い切りシャッター通りでした。
で、こういうところには必ず演歌専門店がある。
この商店街の中、すごい大きな音で音楽が鳴っている。この時は偶然、竹内まりやの「人生の扉」が鳴っていて、なんとなくしんみりとした。
映画でなんども出て来る橋。レンガ橋とさんか橋。
同じくこのなんでもない橋を写真撮りまくっている同世代の男性がいた。
デンデケ聖地巡りの同士か?!
境内でバンド練習する琴弾八幡宮。
主人公の通学路として使われた琴弾公園。
実際行ってみると、ここは通学路として通らないだろうというようなところでした(笑)
主人公の家のあたりの海岸近くのレンガ通り。
ここはまるでタイムスリップしたみたいに昔のまま残っていました。
もうすでに誰も住んでいないのであろう空き家も多い。
ちょっとしたおばけ屋敷ですね。
映画のラスト近くでバンドメンバー全員でもたれかかると思われる堤防。
なんかいいなあ。
家に帰ったら、久しぶりに映画を見てみよう。
なんか胸いっぱいになった。
ここもよく映画によく写る橋。
この青春デンデケデケデケは、ファンが多いのかロケ地を巡った人のブログがいっぱいネット上にあって、一気にロケ地を回ることができた。
本当はもうちょっと行きたいところもあって、名残惜しいけど今日はここまで!
しかし、自転車旅での映画のロケ地巡りは本当に楽しい(笑)
最後に観音寺一番の観光スポットである寛永通宝が見渡せる銭形展望台に行こうとしたけど、この大渋滞。
道も狭いし、諦めて次に向かう。
日本昔話に出て来るようにまあるい山。
これを見たら香川県って感じがする。
海沿いのトンネル。
大滝洞門。
美しい瀬戸内海。
父母が浜。
潮干狩りをするたくさんの人で賑わっていた。
あとで香川の友人に聞くと、ここは最近香川の人たちの中でも人気のスポットだとか。
丸亀へ抜ける峠道。
峠道、まあまましんどかった。
登りきったら、三豊市に。
高瀬川。
道が綺麗で走りやすかった、三豊市のこの辺りは。
道もいいし、海も綺麗。スイスイ。
自転車で走っている人を何人も見かけた。
みんなどこまで行くのだろう。
気持ちがいい。
多度津。さぬき浜街道。
海沿いと線路と道というロケーションは、やっぱりいい。
丸亀港。土器川を超える。
丸亀港。大きな港です。
フェイスブックで旅の模様をリアルタイムであげながら行っていたら、丸亀にすむ昔の友人が車で追いかけて来てくれた!
こういうのって、実はめちゃくちゃ嬉しい。
友人と道の駅、恋人の聖地うたず臨海公園にてしばしの邂逅。
もちろん、友人は自分と同じくおっさんで「恋人の聖地」という名前とはずいぶん違うんだけど(笑)
とても嬉しかった。来てくれてありがとう、エガケン!
友人とはここでおっさん二人でアイスを食べました(笑)
瀬戸大橋が見える!
友人から高松に行くルートを詳しく聞く。
内陸の国道を行くコースと、海沿いの道を行く二つのルートがあるとのこと。
内陸の国道のコースの方がショートカットで早いというが、夕暮れの瀬戸内海を見たいので、海沿いの道にいく。
海沿い道に向かっている、こんな看板が!!
えー、通れない?!
でもお構いなしに行く車も何台もあるし、ずいぶん迷ったけど、えーい行ったれ!とペダルを漕ぐ。
会えました、夕暮れの瀬戸内海。
瀬戸大橋の上に太陽が沈んでいく。
王越方面の海岸線の道をいく。
途中片側通行になっていた。
なんとか自転車は通れそうだ。
五色台。大崎の鼻。
最後にご褒美のような美しい日没を見れました。
ここは夕陽の名所みたいで、車でたくさんの人がいました。
ちょっと登りだったけど、最高。
夕陽を見た大崎の鼻からは一気に下り道。
高松まであと14キロ。一気に行こう。
高松市街地到着。
すっかり暗くなってしまった。
予定より1時間遅れで到着。
19時10分、高松駅近くのホテルに到着
ホテルで、自転車で来たというと、なんと大事なものだからと、ホテルの会議室にて自転車を預かってくれるとのこと!
これは自転車旅で初めての出来事。
さすが自転車王国であり、お遍路さん根付いておもてなし文化のある四国!
素晴らしい。感動しました。
高松では、高松の友人が集まって歓迎会を開いてくれました。
これまた感激。
四国自転車旅1日目の夜は、とても素敵な夜になりました。
ほんとありがとうございました。
ニホイチ旅38日目 (旅12四国一周前半DAY1) 今治-高松 162.1km
[ニホイチ旅全トータル 38日目6162.0km]
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自転車九州1周旅まとめ。
9月に鹿児島ー宮崎ー大分、10月に大分ー福岡ー佐賀ー長崎と自転車旅に行ってきました。
ものぐさなもので、なかなかブログを書けないでいたけど、二ヶ月たってやっと重い腰をあげてブログにまとめました。といっても、リアルタイムでFacebookにあげてたのをそのまま、まとめただけなんですけどね(笑)でも、まとめていると、またふらっと旅に行きたくなりますね。
今回のふたつの旅と、2年前の秋の国道3号線旅(福岡ー熊本ー鹿児島)を合わせると九州全県をぐるっと回ったことになります。
まあ、走り残しはチョロチョロとあるのですが、とりあえずはこれで九州1周は完成とします!わー、パチパチパチパチ。
もし他の県も走り終わって全県制覇すれば、また走り残したとこや九州の中央部は走るかもしれません。人生は長いですしね。(というか、九州はまた絶対いつか走りたい)
今回の九州一周編、かかった日数は9日間で、総トータル距離は1380キロにもなりました!福岡を2回走っているというのもありますが、九州やっぱでかかったですね。
ブログにも書いていますが、九州は話しかけれることも多く、人懐っこく明るい人が多かったように思います。
あと、ほんと美人が多い!またイケメンも多い!顔小さい人多いんです、男も女も。彫りも深いし。まあ美男美女が多いです、絶対。
(関西の人間が私含めて顔がでかいと言っているわけではない 笑)
あと、海沿いを中心に走ったので、ずっと同じような景色で退屈だろうと一見思うのですが、これが県ごとに海の色や表情が変わるんです。これもおもしろかったな。
特に、初めて行った宮崎県の海の綺麗さは感動的でしたね。
カリフォルニアかと思いましたよ。(カリフォルニア行ったことないけど)
なんで、こんなきれいなとこ今まで来なかったんだろうってね。同じ日本なのにね。
さて自転車日本一周旅、2018年はたくさん行くことができました。
今年は九州旅の他に、春には念願の紀伊半島1周もしたし、夏には記録的な猛暑の中、水をかぶりながら下関、出雲間の灼熱の道を走ったのも今となってはいい思い出です。今年だけで12日間、2,215km走ったことになります。
また、これまでの3年間の全てのニホイチ記録は総トータル37日間で、5999.9キロ(←信じられないことにログを何度足してみてもちょうど6000キロに100m足らないという奇跡的なな数字に 笑!)になりました。
2019年は、四国1周と、新潟の糸魚川で止まっている日本海側を秋田あたりまで伸ばしたいなと思っています。あと、半島も回りたいので、房総半島か三浦半島も行きたいなあ。ああ、うずうずしてきた。早くあったかくならないもんですかね。。。冬は軟弱なので走りません(キリッ)
しかしこのペースじゃ、日本一周、何年かかることやら・・・。
まあ、ぼちぼち行きましょう。
↓九州ほぼ1周自転車旅(1380km)のブログまとめ。
2016年10月8日-10日
下関ー佐賀県鳥栖 (120km)
佐賀県鳥栖ー鹿児島県出水 (188km)
2018年9月15日-17日
2018年10月13日-15日
最後に九州1周の9日間のお気に入り写真をダイジェスト的に掲載。
今まで走ったところ
旅1 大阪ー東京4日間(2015年10月9日~12日)650km
DAY1 大阪梅田ー愛知名古屋
DAY2 愛知名古屋ー静岡県島田
DAY3 静岡県島田ー静岡県三島
DAY4 静岡県三島ー東京日本橋
旅2 大阪ー広島2日間(2016年5月21日~22日) 372km
DAY1 大阪梅田ー岡山県水島
DAY2 岡山県水島ー広島
旅3 広島ー鹿児島4日間(2016年10月7日~10日)616km
DAY1 広島ー山口県下関
DAY2 下関ー佐賀県鳥栖
DAY3 佐賀県鳥栖ー鹿児島県出水
DAY4 鹿児島県出水ー桜島
旅4 大阪ー富山3日間(2017年5月4日~7日)457km
DAY1 大阪ー福井県敦賀
DAY2 福井県敦賀ー富山県砺波
DAY3 富山県砺波ー富山県ヒスイ海岸
旅5 富山ー熱海3日間(2017年6月3日~5日)443km
DAY1 富山駅ー長野県白馬村
DAY2 長野県白馬村ー山梨県甲府
DAY3 山梨県甲府ー静岡県熱海
旅6 東京ー青森4日間(2017年9月8日~11日)778km
DAY1 東京日本橋ー福島県郡山
DAY2 福島県郡山ー宮城県大崎市三本木
DAY3 宮城県大崎市ー岩手県二戸
DAY4 岩手県二戸市ー青森駅
旅7 福井県敦賀ー島根県出雲3日間(2017年10月8日~10日)468km
DAY1 福井県敦賀ー兵庫県豊岡
DAY2 豊岡ー鳥取県皆生温泉
DAY3 皆生温泉ー島根県出雲
旅8 紀伊半島1周(2018年5月3日〜5日、5月26〜27日、6月16日)859km
DAY1 大阪市内ー和歌山県白浜町
DAY2 白浜町ー三重県熊野市
DAY3 三重県熊野市ー尾鷲市三木里(リタイア)
DAY4 三重県熊野市-志摩市阿児の松原海岸
DAY5 志摩市阿児の松原海岸-四日市市
DAY6 大阪-奈良-津市
旅9 下関ー出雲(2018年8月12日〜13日)352km
DAY1 下関市ー角島大橋ー萩市−益田市
DAY2 益田市−浜田市−大田市−出雲
旅10 鹿児島ー宇佐(2018年9月15日〜17日)559km
DAY1 鹿児島市ー宮崎市(199.8km)
DAY2 宮崎市ー臼杵市(182.5km)
DAY3 臼杵市ー宇佐市(176.9km)
旅11 宇佐ー長崎市(2018年10月13日〜15日)445km
DAY1 宇佐市ー北九州市ー福岡市博多(164.5km)
DAY2 博多ー平戸ー佐世保(163.4km)
DAY3 佐世保ー長崎市(117.5km)
コラム
別のメディアに書いたコラムを転載しています。
あわせて読んでくれたら嬉しいです!
【コラム1】
やり残したことに気づいたら
【コラム2】
タモリの夢を見るなという人生論
【コラム3】
ニホイチ旅37日目 (旅11宇佐-長崎DAY3)佐世保市-長崎市
九州北西部の旅、3日目。
佐世保の朝。
佐世保は昔からとてもとても来たかった場所のひとつ。
というのも佐世保は作家・村上龍の出身地で、高校生の頃、自分は村上龍の大ファンだったのだ。
ちょうど高校1年生の時、村上龍の高校時代を書いた半自伝小説の「69」という小説が発売されて、それがバイブルのような時期があったのだ。
その小説を読んだ当時のことは今でも覚えいる。確か高校1年の夏休みに入る直前に発行されて(考えて見るとこの小説の中の重要な出来事の一つバリ封も夏休み1日目だから発行日も狙っ他のかな?)、発行日にすぐ買って読みはじめると、もう止めることができず、寝食も忘れて一気に1日で読んだ。それからことあるごとに何度か読み返し、若い頃は、かなりの影響を受けてしまった。
まあ、全く勉強しなくなってしまったので、いい影響ではなく悪い影響かもしれないが(笑)でも、それで結構、楽しい方の人生になったのではないかとも思っている。
昨日の夜は、その村上龍とこの小説の舞台となった佐世保北高校で一学年下だったという人と一緒に飲んで(自分はノンアルコールだが)、当時の裏話的な話をたくさん聞くことができた。いやあ、贅沢な夜だった。面白かったなあ。初めて来た佐世保がとっても短かになった。Yさん、ありがとうございました。
(ちなみにこの69、宮藤官九郎脚本、妻夫木聡主演で映画化しているけど、これはかなりがっかりな内容で・・・。興味のある方はぜひ小説を読んでもらいたい。)
今日が九州旅の最終日。残り100キロちょいということもあり先を急がず、せっかくなので朝は佐世保市内を観光することに。
まずはやっぱり、69のメイン舞台。佐世保北高校に。
Yさんが言うには、校舎は建て直しをして中高一貫校になったらしいが、見た目外観は当時と全く一緒とのこと。ここにバリ封の垂れ幕がかかったのか。
今は、バリ封の垂れ幕ではなくて、つい最近直木賞を獲った卒業生佐藤正午のお祝い幕が。
村上龍は芥川賞をとっているので、この高校から芥川賞と直木賞との両方の作家が出たことになる。さすが九州でも有名な進学校である。
今日は平日の月曜日。進学校らしく、まだ6時すぎだというのに生徒が続々と登校してくる。さすがだ。
学校の前の道は急な坂になっている。
Yさんに聞いたところ、最近映画であった「坂道のアポロン」もこの高校が舞台らしい。名前の通り、急な坂道。
佐世保といえば、米軍基地。
米軍基地の鉄条網。映画で妻夫木聡がここ走ってたような気がする。
佐世保港。軍港らしく軍艦が並んでいる。
朝の訓練か、激しいラッパの音が聞こえた。
前畑倉庫群。
佐世保赤煉瓦倉庫群。
69のラストのフェスティバルをした倉庫というのを見てみたくて、Yさんに聞いて来てみた。ちょっと迷ったけど。
この場所はたしか映画でもロケに使われていたな。
高いところに建っているのでたら目についた、カトリック三浦町教会。
佐世保の町のシンボルとも言える。
なんだかかんだで、佐世保観光で2時間以上使ってしまった(倉庫を探すのに手間取ったというのもある)
もう、8時過ぎ、平日の朝らしく通勤にむかう車も増えて来た中、佐世保をでる。
しかし、佐世保も坂ばっかりだ。
と、ジャパネットたかたの本社発見。
そういえば佐世保の会社であったことを思い出す。
早岐というところ。運河が流れる。風もなく川面も静か。
ハウステンボスが見えて来た!
ハウステンボス到着。
入場券がないと中には入れないが、外の門からこれくらいの覗き見はできる。
ここも外から見ることが出来る。
ハウステンボスを通り過ぎると、江浦湾。
静かだ。小鳥の声と風の音しか聞こえない。
車も人も誰もいない。
国道202号に再び戻る。針尾の峠。なかなかの峠。景色はいい。
峠の下り道、遠くに三本の煙突のようなものが建っている。写真では小さいが、実際はとても大きくかなり目立つ。
フェイスブックで、リアルタイムで写真をあげているので、それを見た佐世保のYさんから「針尾無線塔」と教えてもらった。大東亜戦争の真珠湾攻撃開始のとき「ニイタカヤマノボレ」を打電したところなんだとか。ふむ。
秋祭りの一行を見かけた。ほっこりするねえ。
西海市へ入る前に記念写真。
西海橋を渡る。
橋の上、なかなか絶景。
もう1枚。
この日はフェイスブックを見ているYさんが、リアルタイムでかなり案内をしてくれる(笑)西海橋を渡ってすぐにある魚魚市場のたい焼きは必ず食べろというので、寄ってみる。
これ、あんこぎっしり。
甘みが疲れた身体に染み渡る。
西海市は海沿いの202号線を行かず、ショートカットして峠道の県道43号を行くことにした。
これがかなりの峠道!かなりキツイ。今回の旅一番だな。もう山登り!
道の駅さいかい・みかんドームにピットイン。
この峠でかなりの体力の消耗。
疲れた。ここから下りになってくれ!!
おっしゃ、下り!
海に出た。七釜港あたり。
久しぶりのトンネル板浦トンネル。まずまず長い。
西浜。開放感がある。
この辺りから角力灘沿いの海岸線。アップダウンが激しくなる。
でも、景色はめちゃくちゃ綺麗になってきた。紀伊半島の熊野あたりと近いかもしれない。
先まで道がずっと海岸線であるのが見渡せる。
いい道だ。車もほとんど走っていない、天気は最高。
・・・最高なんだけど、とにかく坂がすごい。
このアップダウンの連続は今までのニホイチ旅の中でも一番だろう。
紀伊半島の三重の海岸線のアップダウンもきつかったけど、それ以上だろう。
しかも三重と違うのはひとつひとつの登りが長い。
とにかく登りと下りの繰り返し。
登ると絶景が見える。
しんどくても、いい景色見したるからホレ登れ!と何者かに言われている気がしてきた。
赤、白、青と3つの橋が順番に架かっていた。全部写真撮ればよかったな。
撮ったのは最後の青だけ。とても印象的な橋の色の連続だった。
もうずっと景色がよくて、全部写真に残しておきたい気分だ。
遠藤周作の小説「沈黙」の舞台とういう出津の街。
大学生の時、女友達で遠藤周作のファンという子がいたんだけど、その子に「沈黙は絶対に読め」といわれて、読んだんだけどたしか途中で重すぎて読むのやめちゃったんだよな。
沈黙の碑も見にきた。
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりに碧いのです 遠藤周作」
この言葉、なんかすごく刺さった。
**後日、旅から帰って、この沈黙の 碑とこのあたりの景色がとても心に残ったので、20数年ぶりに「沈黙」に再トライしてた。。度は一気に最後まで読んだ。すごい 小説だった。ただただ凄すぎた。この旅に行って、この本を読んでよかったと思った。
またもや急勾配の道に。
はああああ、とにかく登る。もう脚がパンパン。今日の坂はちょっと半端ない。
坂の途中で振り返って見た出津の町。
道の駅、夕陽丘そとめにピットイン。
道の駅の裏の景色。写真ではうっすらとしか見えないが、遠くに長崎の工場地帯が見えてきた。
道の駅は遠藤周作文学館が併設。
入りたいが、時間がかなり足りないのでパスすることに。。。。
しかし、いい景色だ。
水平線だけ。
夕陽の名所でここに陽が沈むらしい。見てみたいな、沈むところ。今日は無理だけど。
ここでついに202号線は、長かった海岸線をやっと離れる。
久しぶりにコンビニ発券。
ゴールまであと20キロほど。最後に大きな峠があるのでその前にちょっと休憩。
畝刈という町。
畝刈で202号を離れ、県道28号の滑石峠へ。
今日さんざんアップダウンを繰り返し、すでに完全に脚が売り切れのところで、この滑石峠!いやあ、これはかなりきつかった。最後は自転車から降りて歩いて押しながら
登った。
峠の上には滑石トンネル。暗くて細い、でも距離は短い。
このトンネル抜けたら、一気に下り坂!
やった!下り坂!
坂の向こうに 大きな街が見える。長崎市街だ!ゴールは近い。
おっしゃ!長崎の街に降りてきた。
ここきて見たかったんだ。平和公園。
来たね。長崎にきたって感じだ。
うん、今回のゴールを長崎にしてよかった。
17時、とりあえず長崎駅に到着!!
実は朝は15時に到着する予定だった。2時間オーバー!
こんなに時間がずれるのってかなり珍しい。それだけ、今回の坂のアップダウンが想定外だったということ。
とりあえず、大阪までの切符を取りに行く。一番遅い時間にしてもらうと、長崎19時発とのこと。なんとか2時間ある。片付け時間を1時間みたとして、1時間だけ観光できる。
というわけで、1時間で自転車で長崎駅周りにある観光地をざっと回ることに(笑)
まずは出島跡。
長崎チャンポンの発祥地といわれる四海樓。
ほんとは時間あれば、ここでチャンポン食べたかったー!
グラバー園。時間ないので、ほんと入り口だけ。
新地中華街。
眼鏡橋。
以上、大急ぎ観光終了(笑)!
ほんとは龍馬関連も回りたかったけど、長崎はもう絶対もう一回くると決めたので、今回はここまで。
長崎駅に帰ってきて、大急ぎで自転車を片付けて、シャワーは浴びれないので、ボディーシートで全身を拭いた。
電車まで50分、残ったので、駅前のファミレスだけど長崎ちゃんぽんになんとかありつけた!
ひとくち餃子と角煮も。ノンアルコールビールで一人乾杯。
今回の旅も無事。最後までゴールできた。最高のひととき。
長崎から福岡までは特急かもめで。
18時53分発、博多で新幹線に乗り換えて、大阪23時37分着。
こんな時間に出て、大阪に今日中につくなんて、長崎って意外と近いなと思ったりした。
最後に、カモメの中でリアルタイムでFacebookにあげた生の投稿をそのまま掲載します。いやー、今回も最高の旅だった。幸せ。
予定時刻より3時間遅れで、無事、ゴールの長崎駅に到着いたしました。
今日は距離がないので、まあ昼過ぎには着いてゆっくり長崎市内観光でもと思ってたんだけど、とんでもない。夕方になってしまいました。それほど長崎の坂は半端なかったです!もう三重県超えたかもしれない。自転車に優しくない県、暫定一位に認定です(笑)
でも「自転車に優しくない」イコール「絶景!」でもあるので、これも三重県同様、絶景の海を堪能させて頂きました。また今回の旅で、九州全県を走ったことになります!(九州一周とは言い切れませんが)
日数にして9日、総トータル距離1,377キロ。九州はやっぱりでかかったですね。
これでとりあえず名残惜しいけど九州自転車旅は一旦終了。
いや、でもほんと楽しかった、実際に自分の脚で走ってみてリアルに九州が身近に感じられるようになりました。九州の人は温かく、人懐っこい人が多かったです。よく話しかけられるんですよね、なんか九州は。
そして、美男美女がほんとに多い(キッパリ)!長崎到着後、一時間でざっと観光を済ませ(笑)、今から4時間半かけて大阪へ帰ります。
今年の自転車日本一周旅はたぶんこれでおしまい。来年は四国一周と糸魚川で止まっている日本海側を秋田まで延ばしたいと思っています。
↓帰って、今までの旅の距離をトータルして見たんだけど、なんと5999.9キロ!!
6000キロに100m足りず(笑)まじか、こんなことってある!??
ニホイチ旅37日目 (旅11宇佐-長崎DAY3)佐世保市-長崎市 117.5km
3日間トータル 445.4km
[ニホイチ旅全トータル 37日目5999.9km]
続きはこちら
ニホイチ旅36日目 (旅11宇佐-長崎DAY2)博多-平戸市-佐世保市
九州北部の旅、二日目。
朝4時半に起床。
中洲のど真ん中のホテルに泊まったので、夜中ベットに入っていても街の音がずっと聞こえて来た。
5時過ぎ外に出る。外はもうほんのり明るくなって来ているので、まだ通りには人がかなり多くいて驚く。
若い男女のグループは「もう1軒、行こう!」という感じで盛り上がり、流石にそこから抜け出そうとしている一人の男を見つけると「裏切りものー」と叫んで羽交い締めにしている。夜通し飲み明かしていたっぽいカップルは、次の行き場を躊躇しているようだ。店もまだふんだんに空いていて、車もかなりの量だ。
いやー、博多、ほんと元気だ。大阪より全然元気だと思うな。
そういえば、自分の博多の友達もよく飲む人が多い。
天神前。日曜の朝5時半とは思えない車の量。
しつこいようだが、大阪の御堂筋でもこの時間は車ガラガラだと思う。
博多の中心地を抜けて、大濠公園に。
ここは爽やかだ。
福岡市民のランニングの聖地ということもあり、ランナーもいっぱい走っている。
清々しい。
ヤフオクドームにも寄り道してみる。
ただいま、クライマックスシリーズの真っ最中。
ホークスVSファイターズの2戦目が今日ある模様。
まだ誰一人いないここもあと数時間後には人だらけになるのだろう。
福岡タワー。
サザエさん通りというものになっている。なぜ?!
愛宕大橋で日の出。
今朝もまん丸の太陽が登る。いい天気になりそう。
さようなら、博多!また必ず来たい。
国道202号線(通称・唐津街道)で、まずは佐賀の唐津を目指す。
海沿いにでた。今津湾。
もう博多のビル街があんなに遠く。
福岡っていうのは田舎と都会の緩急がすごい。住むにはいいところだな。
すぐに糸島市に入る。
少し休憩。丸田池公園。
朝走り始めた時は、今朝も少し寒かったんだけど、陽も上がって来てここでのひだまりがとても気持ちよかった。
長野川。川面が鏡になるくらい無風。
ふたたび海へ出る。船越湾。
箱島。のんびりしているなあ。
海から離れると今度は田園風景が広がる。いい景色。
目前に迫る二丈岳。なかなか迫力がある。
と思うと、また海沿にでる。
海と山とが交互に入れ替わる。なかなか贅沢な道だ。
国道202号とバイパスと筑肥線が三本パラレルに走る。
空気はまだツンと冷たくて、とても気持ちいい。最高のサイクリング日和。
秋だな。
二丈パーキングエリアにピットイン。
裏の姉子の浜にはサーファーがいっぱい。いい波が来ている。
進行方向の海には唐津のまちが見えて来た。肉眼では唐津城も見えた。
佐賀県突入。2年前の旅のとき鳥栖に少し入ったけど、佐賀は人生初といってもいい県。
すぐに虹の松原に。
ひたすらここからは松林が続く。
これだけの量の松林を見たのは、おそらく初めて。
結構、これが長い。すごいね、圧倒される。
虹の松原の裏側。東の浜海岸。この辺りは風が強くて波も大きい。
虹の松原を抜けると唐津の街。
きれいで清潔な街という印象。
唐津城。
唐津の観光一番人気の場所とあったので寄ってみ旧高取邸。
唐津は歴史がある街のようでこのような大正時代のノスタルジーある建物がある。
こんな感じ。
こちらは旧唐津銀行。
唐津を早々に出て、伊万里に向かう。
伊万里へは202号線がバイパスになるので、県道320号線で。
この道は小さな峠を一つ越えることになる。
峠を超えて、ふたたび202号線に。
松浦川に沿ったのんびりとした道。
バスボートが浮いていて、バスフィッシングをしている。いいな。気持ち良さそうだ。
なかなか好みの川。
海沿いの道もいいけど、こういう内陸の田舎道を走るのもかなり好きだ。
大と川。伊万里までの二つ目の小さな峠道。
意外にも昨日今日との二日間で初めてのトンネル。福岡県ってトンネルが一つもなかったことになる。
志気トンネル。397m。歩道あり。
峠の途中で伊万里市に入る。
道の駅、伊万里ふるさと村にピットイン。
なんだかのんびりとしたいい道の駅だった。
そうこうしているうちに、伊万里の街に到着。
とても静かだ。どれぐらい静かかというと、道路に家の中のテレビの音が響いているぐらい静か。たまに来る車が通り過ぎるとなんの音もない。
伊万里駅に到着。とても可愛らしい駅。自転車スタンドもある。
でも、駅前誰もいない。。。。寂しい。
もう福岡を抜けてしまったけど、やっぱり豚骨ラーメンが食べたいなと(昨夜、散々匂いだけ嗅いでいたので)、伊万里の駅前のラーメン屋に入る。結構流行っていた。
お腹が空いているので、とにかくうまい。
昨日の昼食は大分名物の唐揚げを福岡で食べ、今日は福岡の名物豚骨ラーメンを佐賀で食べるということに。なんか1日遅れているな。
あれ、佐賀の名物ってなんだっけ?!
さてお腹も膨らみ、午後の旅へ。
今日の目的地の佐世保はこのまま202号線で行くともうすぐそこなんだけど、松浦半島を周って平戸経由で行くことにする。国道204号へ。
平戸へ向かう道の204号に入ると、道は広くなり走りやすくなった。
こんなに広い道なのに車は全然走っていない。横風が強くなってきた。
道は海沿いの1車線に。ほんと車が走っていない。
ついに来た!九州最終県、長崎!
坂道の途中に県境があった。
長崎は小学校1年生の頃に行ったことがあるのと、壱岐島という場所に行ったことがあるぐらいで、ほぼ初めてに近い。
しかし県境が登り坂の途中にあるというのは、いろいろな県境を自転車で通って来たけど初めての経験かもしれない。
そして、これが自転車に優しくない県第一位(=坂道が多い!)にふさわしい県境であることにこの時、まだ気づいていないのであった・・・(笑)
県境の坂道を振り返る。さらば、佐賀県!
初めて来て、たぶん今後もしばらくは来ることがないかもしれない。そう思うとちょっと名残惜しい。
鷹島付近。
お祭りが近いのか、どの家の周りにも短冊のようなものがずっと並んでいる。
松浦。
松浦党水軍の兜のモニュメント。なかなか迫力がある。
これ、何も知らずに夜中に見たら怖いよな。
さて、長崎県に入ったとたん、道が一変してアップダウンばかりになった。
今まで福岡、佐賀とど平坦の道だったのに明らかに変わった。
九州の端っこ、平戸市に!
平戸口。
平戸瀬戸市場にピットイン!
ついに来ました、九州の西の端っこ平戸港。
「ついに」というのは、この平戸にはかなり昔から来るのが念願でした。
私の人生の中でもかなり影響を受け、お世話になった先生がいるのですが、その先生がこの九州の端っこ平戸島のご出身で、いつか機会があれば行きたいと思っていた場所でした。
で、自転車日本一周旅を初めてからは、この九州の一番西の端平戸には自転車で行くのが一つの目標になりました。ついにその念願がかなった。感無量です。
せっかくなので、珍しく自撮りで記念写真!
(自転車乗るときはヘルメットかぶってます。髪の毛がぐちゃぐちゃなので、ニットキャップ姿ですが)
平戸大橋。
平戸を離れるのは、名残惜しいが、今日の目的地佐世保に向かいます。
なんだか平戸に来るのが大きな目標だったので、ちょっと気持ちが抜け殻のようになって来た(笑)
佐世保にも友人がいて、今夜は食事の約束をしているので、急がねば。残り37km!
昆虫の里、たびら。でっかいカブトムシのモニュメント。これ大分でも見かけたやつだ。まさか量産品だったとは!
平戸から佐世保への道も、かなりのアップダウン。
ずっと山間の道。
気候もちょうどよく、快適に進む。
佐世保の街が見えて来た!
陽はだいぶ落ちてしまったけど。かなりの町だ。
実は、佐世保も憧れがあった場所なので、佐世保に来れたことは実はかなり嬉しい!
かなりの住宅地。秋の夕暮れのこういう住宅地を見ると少し切ない。
すっかり陽が落ちてしまったけど、佐世保市街地に到着。
18時20分、佐世保駅前に到着。とってもきれいな駅。
ホテルは駅の目の前。すでに佐世保の友人がホテルで待っていてくれた。
佐世保の街に友人と食事に出かける。
佐世保の一つの名物でもあるらしい長い商店街。
昨日に続き、旅先での友人との語らいはとても楽しく、とても思い出深い夜になった。
ニホイチ旅36日目 (旅11宇佐-長崎DAY2)博多-平戸-佐世保 163.4km
2日間トータル 327.9km
[ニホイチ旅全トータル 36日目5882.4km]
続きはこちら
ニホイチ旅35日目 (旅11宇佐-長崎DAY1)宇佐市-北九州市-福岡市博多
金曜の夕方、仕事が終わるとすぐに新幹線に飛び乗った。
そして1ヶ月ぶりにまた九州の小倉に戻ってきた。
3ヶ月連続で乗り換え駅となった小倉駅。もはや自分の駅という感じすらうける。
ここで新幹線から特急スーパーソニックに乗り換えて、先月の旅の終ゴール地点宇佐へ再び向かう。乗り換え時間が1時間ほどあるので、一旦小倉駅の外に出て夕食をとった。
先月の旅から今回の旅の間に気になるニュースがひとつあった。
大阪の富田林刑務所から脱走した逃走犯が、自転車日本一周を装って逃げていたというニュースだ。なんとなく、同じく自転車日本一周旅(こま切れだけど)している自分としては、あまり心象が良くない。またこの逃走犯と一緒に旅をしていた40代の男性という人もいて、このニュースが出たとき自分の友人の何人かは、それが私ではないかと一瞬気になったそうだ。
この一緒に行っていた人は私ではありません(笑)念のため断っておきます。
さて、小倉駅で乗り換え待ちの時間に夕食を済ませ、新幹線からスーパーソニックに乗り継ぎ、宇佐に到着。宇佐に着いたのは21時過ぎだったが、駅の周りはもう真っ暗だ。
先月のゴール時にお世話になった立ち寄り湯みずほの湯がとてよく、宿泊もできるとわかったので、今回もこちらこのみずほの湯で前泊からお世話になる事にした。
女将さんは一ヶ月前、鹿児島から汗だくで走ってきた自分の事をよく覚えていてくれていて、「あら、また来てくれたの」と笑い、前回とは違う貸切湯に案内してくれた。
風呂から上がって、自転車を組み立てていると、ご主人がこの辺りで自転車で行くといい観光地のパンフレットをたくさん持ってきてくれた。さらに組み立てた自転車は玄関の中で預かってくれるという。
人と交流すること少ない自転車旅では、とても貴重な交流で思い出の宿となった。
夜明け前の朝、5時30分。スタート。
気温は11度と10月中旬としてはかなり寒い。
昨日の夜はやはり興奮してあまり眠ることができなかった。
今回の旅は九州編最後の旅となる。この大分県宇佐をスタートして、福岡、佐賀を通り長崎まで行く予定。
宇佐は神輿の発祥の地でもあるらしい。
自転車を漕ぎ出すと、かなり寒い。顔に当たる空気はかなり冷たく、吐く息はすでに白い。先切り手袋の指先もかじかむ。たった一ヶ月はあんなに暑かったのに。この時期の季節の進むスピードに驚く。まあ、この間に台風2つも来たしね。
いい天気になりそうな、夜明け前の空。
すぐに宇佐神宮に着いた。
まだ誰もいない。参拝は今回はやめておいた。
寒いし、宇佐神宮前のコンビニで朝ごはんを食べる事にした。
コンビニを出るとすっかり明るくなっていたい。国道10号で中津へ向かう。
6時40分。日の出。きれいな朝だ!まん丸の太陽が昇ってきた。
駅館川。
天津。この辺りで10号線が広くなり走りやすくなる。
宇佐市を出るとこにはでっかい自由の女神像が。
最後までUSAのこだわり!
Good-bye USA ! また来ます。
中津市へ入る。青空が広がる。
中津市街地。せっかくなので唐揚げの聖地のこの中津で唐揚げ定食を食べたいんだけど、まだ朝7時代、さすがに空いてない。
7時45分、中津駅に到着。
せっかく初めてきた中津。少し観光する事にする。
まずは福澤諭吉旧居。
実は勉強不足のため、福澤諭吉が中津にいたという事を、今日初めて知った。
こちらが宅跡。
こちらが門構え。まだ営業時間前で入れない。
別に神社じゃないけど、拝んでおく。
「福澤先生、大好きです。ですので、わたしの財布にいつでもたくさんでお越しください!」なんて。
中津川。海が近いので開放的で気持ちいい。
中津城。小さいけど、かっこいい。青い空に黒が映える。
城のすぐ裏にある中津神社。
これまた勉強不足のため、中津城の城主が黒田官兵衛であった事を今日はじめて知った。
中津市小学校。小学校とは思えない門構え。
なんでも「学問のすすめ」はこの小学校の子どもたちに書かれたものらしい。由緒ある学校なのだ。
もう一度拝んでおこう。
「大好きなので、ぜひたくさんおいで・・・・」
山國川。旅情をそそるいい川だ。
いつの間にか中津市を抜けて、福岡県豊前市に入っていた模様。
県境の標札を見落としてしまったな。残念。
というわけで、さよなら大分県。
海が見えて来た。
そういえば今日はスタートからずっと追い風だ。楽々。
今やっている朝ドラのモデル・・・ではない。
築上町。10号線。細い道なのにトラックが多く、結構こわい。走るのに気を使う。
景色はひらけている。
コスモス畑の向こうに、九州名物ドラッグストアコスモス。
豊前、行橋と福岡県に入って、ザ国道という道に入って、車も渋滞し始める。やはり福岡県は都会だ。宮崎、大分とはかなり雰囲気が変わる。
そして、福岡に入ってからやたら焼肉屋が多い事に気づく。
北九州市に入って、まだ11時前だが早めの昼食を取る事にする。
昼食は前回の旅からの念願であった唐揚げ定食に(実は前回ゴールの地の宇佐で食べたかったんだけど、ありつけず)。本場の大分ではなく福岡に入っちゃったけど。
延岡のチキン南蛮定食、臼杵のとり天定食とこれで東九州三大とり肉定食を制覇!
美味しかった。
下曽根。10号線の旧道に入ったらしく、かなり混んでいて走りにくかった。
小倉到着。
自転車旅ででここにくるのは2年ぶり2度目。
前回は福岡から鹿児島に向かう旅で、その時は内陸を走る3号線でここから博多を目指した。今回はこのルートを通らず海沿いの495号線ルートで博多を目指す。
前回は土砂降りの大雨に見舞われて、どうにもこうにも行かなくなった。
今回はリベンジにふさわしい快晴だ。
勝山公園。松本清張記念館があって、とても興味があったけど今回はパスする。
いつか来てみたい。
戸畑区。九州工大前。
戸畑から若松に渡る若戸大橋は自転車通行不可なので、渡船で渡る。
料金は人が100円、自転車50円の150円ととてもリーズナブル。
渡船がやって来た。
伊勢志摩以来。ニホイチ自転車旅、2度目の船移動。
楽しげ!わくわくする。
若戸大橋をくぐる。
はやー!爽快!快適、快適。
乗船時間は5分ほど。あっと言う間に到着。
若松側はちょっとだけレトロなムード。
こちら側は車も少なく、海が近いので工場群が多い。
川崎重工のコンビナートがすぐに見えた。
うーん、なんだか南港や六甲アイランドを走っているような気になって来た。それらとほとんど見分けがつかない景色。
途中、ひびきコスモス公園とあったので、コスモスの花がいっぱい咲いているのかと寄って見たら、コスモスは一輪もなくソフトボールのプロリーグの試合をしていた。
九州ってマンションや公園とかやたらコスモスの名前を使う気がする。何かあるのかな。
再び485号。信号もほどんどなくなって来て、道も広くきれいだし、ずいぶん走りやすくなって来た。少し遠回りになるかもしれないけど、交通量の多い3号線よりこちらの方がいいな。
ほとんど車も走っていない(土曜日というのもある)し、追い風ずっとキープだし、まるで高速道路状態。一気にワープする感じだ。
右に響灘太陽光発電所。
岩屋。やっと景色のいい海にでた。福岡県にこういうところがあるんだな。
ちょっと寄り道して遠見ケ鼻に行こうとしたら、なかなか厳しい看板を発見!
遠見ケ鼻。これは気持ちいい。
妙剣埼灯台。白が青に映える。
すぐ隣にある岩屋港。とても静か。
釣り人が幾人かゆっくり釣りをしているだけ。
岩屋海岸。ここもきれいなところだ。
子ども連れの家族が海辺で遊んでいて、小さな子どものはしゃぐ声が聞こえる。
聞いていると、うちの子どもが小さかった頃を思い出して、早くも少しだけホームシックになる(笑)
海岸に沿って、短いけどサイクリングロードになっている。
サーファーの姿もちらほら。
そして写真では小さくてわかりにくいが、ウェデイングドレスとタキシード姿で写真を撮られている男女を発見。サーファー同士の結婚写真かな。いいなあ。
しばらくこの岩屋海岸で休憩をして、かなり癒された。
海岸を離れ走り出すと、すぐに一面のキャベツ(?)畑が。
芦屋町。相変わらず車もほとんど走ってなくて、超絶快適な走り。
遠賀川を越える。この川越えるのも2年ぶりだけど、ほんと大きい。
川というより湖だな。御牧大橋の上から。
芦屋ボートレース場。ここの名前は関西人の自分でも知っているほど有名。賑わっていた。
岡垣町。
本日唯一の峠越えとなる、垂水峠。ちょっとばかしハード。
ぐんぐん登っていく。
峠終了!ここから下りだ。
峠を登っている際中、ずっと法螺貝を吹くような音が聞こえていて、頂上につくとやはりそこで法螺貝を吹いている人がいた。しかも女性。練習をしているようだった、
宗像市に入る。とても走りやすい道だ。
前回も思ったけど、宗像って意外に山間。福岡にはいろんな顔があると思う。
道の駅むなかたにピットイン!
今日初めての道の駅。
かなり人気のある道の駅らしく、たくさんの車と人で賑わっていた。
あとから聞いた話だと、この道の駅内にある市場のある魚介類や野菜なんかは、朝の相当早い時間に行かないと売り切れてしまうほど人気の道の駅らしい。
釣川。
福津市に。
田んぼがきれいだ。
この福津市は福間町と津屋崎町が合併して最近出来た市とのこと。
どうりで聞きなれない市の名前だと思った。
ここのあたり、いい感じの田舎でとても気持ちがよい。
道も段差なくて走りやすく、スイスイといく。
津屋崎海岸。波の音が気持ちいい。
ちょっとだけ自転車を降りて休憩。
古賀市に入った。車の量が一気に増えた。それなのに道は狭く1車線に、一気に渋滞がはじまった。福岡市はもうすぐだ。
どうやら福岡市に入った模様。
ちょっとだけ寄り道して西鉄香椎駅に。
ここは松本清張の大傑作「店と線」の舞台になったところ。
西鉄の香椎駅とJR(当時は国鉄)の香椎駅が重なるようにあり、それがトリックの一種にもなっていた。書かれた当時はすごい寂しい場所として描かれているけど(まあ心中場所だし)、今はそのかけらもないほど栄えたまちだ。
JR香椎駅のほうは大がかりな工事中だった。
原作では香椎駅の前にたしか果物屋さんがあって、刑事が聞き込みをするんだけど、ほんと駅前に果物屋さんがあった。
まあ小説とは違うところのような気はするけど。
秋の夕暮れは早い。5時前でももう薄暗くなってきた。
来た来た、博多区!
大都会だな。
そういえば、昔のヒット曲クリスタルキングの「大都会」は東京の事ではなく、博多のことだと聞いたことがある。
博多は観光客も多く大賑わい。
今日の宿は中洲のど真ん中のビジネスホテル。
ホテルの裏には屋形船が走る。宴会しながらカラオケをしているようで山口百恵を歌っていた。とんこつラーメンのいい匂いがそこら中に漂っている。博多にきたなあという感じだ。
博多には研修仲間の友人がいて、今日自転車でくるということで焼肉屋で数人集まってくれて歓迎会を開いてくれた。
久しぶりに会う友人たちとで賑やかな夜になった。
自転車旅の夜は、ほぼ毎回、寂しくひとりぼっちなので、こういう友達とワイワイやる夜が新鮮で楽しかった。集まってくれたみんな、ありがとうございました。
なんか感慨深いものがあった。
断酒も続いているし、明日もハードそうなので二次会は辞退したけど、久しぶりにみる博多のネオン街は本当に楽しそうだった。博多ってほんと熱量のようなものが高い。
今日の昼間ヤフオクドームで、クライマックスシリーズがあり、ホークスが快勝したらしいので、なおさら盛り上がっていたというのもあるけど。
かなり名残惜しく、後ろ髪を引かれたがホテルで早めに眠った。
ニホイチ旅35日目 (旅11宇佐-長崎DAY1)宇佐-北九州市-博多 164.5km
[ニホイチ旅全トータル 35日目5719.0km]
続きはこちら
ニホイチ旅34日目(旅10鹿児島-大分編DAY3)臼杵市-宇佐市
東九州旅3日目、最終日。
今日は夕方までにゴールの宇佐に着きたい。
まだ夜明け前の薄暗い朝5時30分にスタート。
朝はひんやりしている。
昨日は内陸ショートカットをして昨夜はちょっと悔やんでしまったので、今日はやはり海沿いにこだわって行きたいと思う。
ホテルを出ると田んぼに大勢の案山子が並んでいるのが見える。
なんとなく応援してくれているように見えなくもない。
臼杵に入ってからずっと看板が出ていた臼杵石仏というのに寄り道してみたけど、入り方がわからなかった。まだ営業時間前だし。
夜明け。太陽が登りはじめた。
朝の217号線はとても静か。
佐賀関半島に入る。なかなか神秘的な朝の景色。
反対側はこんな感じ。
久しぶりに海が見えてきた。
朝一番はちょっと曇っているけど、きれいな朝だ。
黒島。
佐賀関半島はずっと気持ちのいい海沿いの景色が続く。
道もきれいで走りやすい。
屋上浦港。
自転車旅でなければ一生来なかったであろう小さな港町。あたりまえだけど、こんなふうに一生行くことができない町が日本中にいっぱいあるわけだ。そういうところに自転車旅なら少しでも多く行ける。それはやっぱり嬉しいことだ。
気持ちいい道だ。やはり早起きで走る道は最高だな。
記念写真。「大分やすらぎの道」との看板が出ていた。
確かに気分が安らぐ気持ちのよい道だ。
蔦島。
意外にも佐賀関半島の先端は工場地帯だった。
また佐賀関は龍馬ゆかりの地でもあった。
なんでも龍馬、九州初上陸の地だとか。
大きなタンカー船が停まっている。
佐賀関トンネル。けっこう長いが、安全な歩道がある。
道の駅佐賀関にピットイン。小さなかわいい道の駅。
朝早いので、まだお店は空いてなかった。
道の駅の裏からは大分の工場地帯が見える。
初めてくる大分。大分って温泉のイメージなので、こういう大きな工場地帯があるのは少し意外な気がした。
大分市に入る。城原。
大野川。
大野川の橋の上からの景色。雄大な景色だ。
続いて乙津川。
写真はうまく撮れなかったけど、大分の沿岸部は大きな工場コンビナート群が並ぶ。
なんとなく、広島や山口あたりに町に空気感も似ている気がする。
恋の街、大分。そうだったのか、初めて知った(笑)
そういえば高校生のとき、大分からすごい可愛い転校生の女の子が来たのを思い出す。
速攻デートに誘って、速攻フラれたけど。苦い思い出。
平和市民公園というのがあって、なんとなく広島っぽい町なので、広島の平和公園見たいなのをイメージして寄ってみたけど、全然違った。
なぜか風車とかオランダ(?)風。
オランダ風(?)と思いつつ、外観はチャイナ風。
なんだろ、世界の色々な要素を詰め混んで、平和をアピールしているのかもしれない。違うか。。。
大分川。大分県の中心部に。
大分城趾。
城はすでになくなっているのだが、名残を鉄柵で表現していた。
後から大分の友人に聞いたところ、これを使ってプロジェクションマッピングをちょうどしているときだったらしい。
大分の大通り。ここを抜けて別府へ向かう。
大分市から別府市に向かう国道10号線は、海沿いの開放的な気持ちのいい道!
でも、ふっと道の反対川、海側のほうを見ると、自転車でスイスイ走っている人が何人か見える。どうやら海側にはサイクリングロードがあるらしい。
どうせならそっち走ればよかった!
と思って、しばらく走っている歩道橋発見。
海沿いに行こう。
歩道橋の上からみた別府側。
いい天気なってきた。
こちらは反対の今走ってきた道、大分側。
歩道橋渡って海側に出ると、こんな感じのサイクリングロードが。
これは気持ちいいな。海風が涼しくてとても気持ちいい。
このあたりは自転車乗っている人がたくさんいた。
あまり九州では、ロードバイク乗っている人見かけなかったんだけど、大分県に入ってからはさっきの佐賀関やこの道など、ローディーを多く見かける。
あとで友人に聞いたところ、大分県は自転車での観光地化に少し力を入れている模様。こういうところも尾道あたりとちょっと似ていて、大分と広島がなんとなく似ているように感じるひとつの要素なのかもしれない。
高崎山が美しい。
田ノ浦ビーチで小休憩。
雰囲気のあるいいところだ。
今日もやっぱり暑いので、とにかく水分を大量に摂る。
今日は3連休の最終日。いいお天気だし。車は大渋滞している。
そんなこんなを通り過ぎると、別府市内に。
来た来た別府!
別府駅到着!
この銅像の人は、別府の町を作った人であり、観光バスにバスガイドを初めてつけた人らしい。観光の神様的な人とのこと。
別府駅では、別府の友人が二人待っていてくれた!
友人は別府の駅モールでお店をしているので、少しそこに寄らせてもらい、労いと大分の情報を教えてもらう。
あまりこの自転車旅では人に会わないんだけど、今回のように友人にあったりすると新鮮で楽しい。こういうのもいいな。
かぼすドリンクを2本もらい、一気に2本飲んだ。美味しかったー!
Fさん、Yさん、ありがとうございました!
別府港。
サンフラワー号が停留中。
そうか、大阪南港と別府港はサンフラワーで繋がっているんだ。
これ乗ったら、大阪帰れるぞ。
せっかくの別府、温泉にも入りたかったけど、それは次回のお楽しみに置いておいて、今回の旅のフィナーレ国東半島へ向かう。
この国東半島をぐるりと回れば、ゴールの宇佐だ。
前方に国東半島が見えて来た!
国東半島の入り口。日出町。
堀交差点。
実はここからゴールの宇佐はもう近い。左に行けばわずか30キロで宇佐だ。右に行けば半島をぐるりと周るので80キロ。今回は国東半島周回コースでいく。
国東半島に入ると、すぐに空港道路があるので車はそっちに行ってしまう。なので交通量はがくんと減る。そして景色も一気に町から田舎ののんびりした風景に変わる。
走っているとなんかよく知っているような感覚になる。どこかと似ている。
そうだ、これは淡路島に似ている。アワイチ(淡路島一周のこと)でなんども走った淡路島に、景色と匂いが似ていることに気付く。
杵築城。
国東半島に入ってから風がずっと逆風だ。これがけっこうきつい。
写真では分かりにくいが、岩の上に屋敷がある印象的な景色。
国東市安岐町。あいかわらず風が逆風で、ここまではのろりのろりと来た。
安岐川。
大分空港を通り過ぎる。
大分空港を越えると少し風が止んだ。少し楽。
このあたりもなんとなく淡路島に似ている。
田園風景。
道の駅くにさきにピットイン。
この道の駅にはサイクリングターミナルというものもあった。国東半島がサイクリングに力を入れているらしく、こういうのも淡路島との共通点。
国見町。このあたりで、残り60キロだけど、電車まで4時間。まあまあ時間に余裕がないと気づき、ここからは真剣モードに漕ぎ出す。ちょっとしたアワイチ状態(笑)
真剣モードになったため、国東半島の後半は写真少なめ。
海沿いの道が続く。まあ景色は淡路島だな(笑)
道の駅くにみにチェックイン。水分補給だけ。
国東半島、後半はトンネルが多い。ずっとトンネルに連番がふってある。どれも短いもので危険な感じではないが、11番目の新竹田津トンネルは長かった。
交通量はかなり少なく安全ではあるが。
国東半島もだいぶん終わりに近づいて来た。
後半はそれなりにアップダウンがやってくる。
この辺りから、国東半島の最初の逆風とは反対に、思い切り追い風に変わりぐんぐんスピードが出た。楽々!
恋叶ロードって名前が付いているらしい。アップダウンの道が続く。
夕日の名所らしい粟嶋公園。
恋叶ロードって名前は、ここに縁結びの神様があるかららしい。
曇ってはいるが、晴れていたら確かに夕日はきれいそうだ。
国東半島も終了。海の向こうにうっすらと見えているのは、本州山口県かもしれない。
今回の旅もいよいよ終わるな。
豊後高田市へ。
やたら途中から、昭和の町豊後高田って看板が出ていて、興味深っかたので寄ってみた。
町の商店街を昭和テイストにして町おこしをしているらしく、昭和を知っている自分にはなかなか懐かしく楽しかった。
ちょうど商店街の入り口のところに放し飼いの柴犬がいたのだが、そいつけっこう吠えながら追いかけてきて、そんなところまで昭和していた(笑)
町の展示館もあったけど、時間の都合でパス。
なかなかおもしろいところだ。
これも展示のひとつなんだろうけど、この土管のある公園。ドラえもんだな。
時間もなくあまりゆっくりは見れなかったけど、面白くて懐かしいところだった。
こういうところはずっと残して欲しいな。
と、豊後高田をすぎると、ついに来た!
本日のゴール地、宇佐!!
単純にすごく嬉しい。
宇佐は思っていたより、ずいぶん田舎で田んぼが広がる、こんなところだった。
宇佐駅の裏側の風景。きれいな田んぼ。
17時00分ジャスト!宇佐駅に到着。
宇佐到着後は、別府の友達に教えてもらったお風呂に。
宇佐の駅前にあると聞いていたので、普通に町の銭湯があると思っていたんだけど、来てみたら、なんと上品な貸切温泉!
お風呂に入る前に、自転車を片付ける。
一人で温泉を貸切状態。
おんせん県という名前も持つ大分県。今回は温泉は諦めていたんだけど、最後の最後に温泉を満喫。いやー、町に普通にこんな立ち寄り湯があるなんて大分県、最高かもしれない。
3日間の旅の疲れをすっかりおとした。
お風呂から上がって、すっかりテンションが上がってしまったので、女将さんに
「三日かけて、鹿児島からここまで550キロ走って来たんですよ」と話しかけてみた。
すると目をまるくしてびっくりして「好きでやってるんでしょうけど、好きにもほどってものがありますわ」と呆れられてしまった。
実はこういう呆れらる瞬間っていうのが少し気持ち良かったりする(笑)。
来月10月は、この宇佐からスタートで長崎まで走る予定。
この立ち寄り温泉は宿泊施設もあるらしいので、事前宿泊するとすればここがいいなあと思ったりする。
ひとつ残念なことは、宇佐に付いたら食べようと思っていた三大とり定食の唐揚げ定食は、周りにご飯を食べるところがジョイフルしかなく諦めたこと。
次回来た時は食べれたらいいな。
すっかり気持ちよくなって温泉を後にして、宇佐駅に戻る。
電車を待つ間、宇佐のマークがアメリカ国旗に似ていることに気づいた。
そうか宇佐、USAね。
でも全然、宇佐はアメリカっぽさゼロでちょっとそこにウケた。
今、流行っているDA PUMPにここで歌ってほしいな。
今回の東九州旅もこれにて終了。
スーパーソニックで小倉まで。そこから新幹線で大阪まで帰る。
また一ヶ月後、ここに戻ってくる予定。
三日間の走行距離は560キロで、東海道の500キロを超えた
三日間の獲得標高は3970mで、富士山の3800mを超えた。
今回もよく走ったなあ。
今回、人生で足を初めて踏み入れた宮崎県と大分県。とても印象的で大好きな県になった。天気にも恵まれたし。また必ずや、再訪したい場所だ。
やっぱり自転車旅は楽しい。ホクホクした気分で帰路についた。
ニホイチ旅34日目(旅10鹿児島-大分編DAY3)臼杵市-宇佐市 176.9km
2日間トータル 559.2km
[ニホイチ旅全トータル 34日目5554.5km]
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